「Departure」で擬似旅行した
吉沢亮写真集「Departure」が届きました。
大河ドラマが放映されないせいで出費が嵩んでいます。受信料払ってんだからしっかり放映してください(キレ気味)
さて私の急性吉沢亮欠乏症が「東京リベンジャーズ」の視聴によってだいぶ緩和された旨はもうお話しした通りですが、東リベの勢いのままなんと手に入れてしまいました吉沢亮3rd写真集「Departure」。コンセプトは三人の写真家と四つの街。おお。勝手知ったる(?)ヨーロッパやん、これは買うしかないわと飛びつきました。昔からヨーロッパの街並みと日本人という取り合わせがやたら好きなので、その人自身のことをあまり知らなくてもとりあえず写真集買うという悪癖が身についています(ちなみに過去、推しというわけではないけど梅原裕一郎氏がウィーンロケした写真集を買ったことがあります。ウィーンめちゃめちゃいい。行きたい。グリュースゴット!)
懲りずに自分の話をするんですが、私じつは人生初ヨーロッパってロンドンで、まあやっぱり英語圏ってそうでない国に比べてちょっとだけハードル低い気がするんですよね。ちなみにその頃は「長州ファイブ」に憧れての渡英だったので本当に生き方が変わらないなと思います。今回吉沢さんが行ってたロンドン、パリ、ブリュッセル、コッツウォルズだとロンドンとパリしか行ったことがないんですが、一番馴染みのある風景はブリュッセルでした。やっぱ大陸って文化圏が近い感じするよね。
ヨーロッパと一言で括ってしまってもその空気感って国によって、もっというと街によって本当に様々なので、そういう生の空気感を思い出してあああ〜ってなりました。これ撮影は2018年の冬から2019年にかけてくらいかな? 何の気兼ねもなく渡欧できた時代。今となっては最も縁遠い日常的な非日常。吉沢さんの笑顔が眩しい限りです。
ということで今回は吉沢さんの写真を見ながら街の話をして、もしかしたら自分の経験談なんかも話すかもしれない、空想ヨーロッパ語りです。旅行してる気分で読んでね。
・London to Paris Departure 1
1冊目はロンドンとパリ。きっと日本から旅行する人もこの旅程をこなす人は多いのではないでしょうか。ドーバー海峡はユーロスターで超簡単に渡れますもんね。私がいた頃は辛うじてまだイギリスがEUにいたので尚更ですが、ヨーロッパの人はめっちゃ気軽に国境移動してましたよね。心の距離が近かった。
まずこちらはバッキンガム周辺でしょうか。かの有名な衛兵交替式が見られるところ。一大観光地なのですっごい人が集まってたのを覚えてます。歩兵だけじゃなくて騎兵も来るんですよね。黒毛の軍馬が歩いてくるのめちゃんこかっこよかった。
ところ変わってこちらはハイドパークか何かか? ここめちゃくちゃリスいますね。私も見たことある。野生のリスと戯れる吉沢亮めちゃくちゃ可愛いな。あんまり日本に生きてたら野生のリスって見ないもんな……自分は一度だけ松島で見たことがあるけどそれ以外は大概ヨーロッパで見てますねリス。ベルリンとニュルンベルクにめちゃめちゃいました。
意外だったんだけど吉沢さんって喫煙者なんですね? ヨーロッパはドチャクソ路上喫煙するから違和感なく見ちゃったけど、今や路上でタバコを吸う芸能人は絵として珍しいのでは。
キオスク的な店で絵葉書を見る吉沢さん。絵葉書超売ってるよねわかる! 絶対日本の比じゃない。その辺のスタンドでカジュアルに女王陛下やロイヤルファミリーの絵葉書売ってる。私も買いました。これは全ヨーロッパで普遍的に見られる光景なんですかね?
そこからチューブに乗って移動。密かにグリニッジ天文台か? 本初子午線だ! こんなふうに芝生に座ってコーヒー飲んでぼーっとしてる若い子はめちゃくちゃその辺にいたんですが、そういう「その辺」の風景を彼がやってるとなんかあれ、すごいわーってなりますね。非日常と日常の結節というか。破壊力高い。
そして電車でパリへ。パリ! 渋沢栄一の行ったパリ!!!(興奮)ユーロスター乗ってきたらやっぱり北駅に着くのかな。かつてパリに1週間ほど滞在してたんですが、その時の宿が北駅周辺にあって、あそこめちゃくちゃ鬼のように治安悪いんですよね、なんか下町感強くて夜歩くたびにビビってました。そこからエッフェル塔周辺まではメトロに乗るんですけど、きっとロケハンならちゃんと車借りるか笑 メトロは地下鉄のイメージありますが、北駅周辺は地下だけでなく高架もあって、なんかその辺も想像するパリのあれと色々違ってて私は結構好きでした。ヨーロッパの街は全体的に生活感ある方が好きです。
ハトと遊ぶ吉沢さん。ハトに乗られても可愛い。何しても可愛いね。どうでもいいけどセーヌ川の色味がリアルすぎて笑いました。あそこすぐこういう色になるよな。自分が行った時もこういう色してた。こういうの見るとすぐジュースキントの「パフューム」の話しちゃうんだけど、これあんまり言ってたらパリ好きな人に怒られそうなんでやめときます。
個人的にこの巻で一番ツボだったのがめっちゃオシャレなビストロ? に入って本を読んでる吉沢さんのショット、次のページでおもくそ箸使ってて、アジア!!!!! ってなったのがめっちゃ面白かったです。わかる滞在してると急に日本食恋しくなるよね。短期であるほど日本食食いたくなるよね。わかるけどこの雰囲気で中華は狡いわ!!! 笑いました。
またもやキオスクでなんか買う吉沢さん。目当てのものがなかったのか店員の愛想が悪かったのか、むくれた顔してて可愛さが募ります。パリの店員高確率で愛想悪いよな(ヨーロッパ大都市あるある)
最後のレストランの照明の感じ、街灯がガラス越しに店の中に入り込んでくる色味、めちゃめちゃ既視感があってここ一番グワってきました。この照明の色味はパリにあってベルリンにないものなんだよね。好きでした。エリック・サティの「je te veux」が似合いそうな感じ。伝われ。
ご本人が言うようにこの巻は確かに自然な表情、あどけない表情、素のリアクションが出ていてめっちゃよかったです。ここでの景色を思い浮かべながら栄一やってくれたんだな〜吉沢さん。いいわ。めっちゃいいわ。
・London to Brussels Departure 2
2冊目はブリュッセル。いきなり寝室突撃! 容赦ねえ!
絶妙に汚れた洗面台とそんなんでもちゃんとついてるバルコニーがもうわかりすぎるくらいわかりすぎるヨーロッパのホテルで身悶えました。こういう宿めっちゃ多いよな。コーヒーだけやたら充実したマシン置いてるのな。そのくせクーラーついてねえのな!!!(夏普通に暑い)
見た感じ冬なのであれですが、イギリスってセントラルヒーティングなんですか? もう北緯50度以上はみんなセントラルヒーティング常備だろって勝手に思ってるけどどうなんだろう。冬にイギリス行ったことないので有識者教えてください。
ホテルを出て移動して、ここはトラファルガー広場とかかな? なんかこういうモニュメントがあった気がしますが行ったの10年以上前なのでよくわかりませんこれも有識者教えてください。ちなみに自分もその時ポテトのスタンドがあったのでじゃがいも食べたんですけどそこの芋がイギリス滞在中で一番うまい飯でした(コラ)。トッピングのツナがどうしても通じなくて一生懸命指さしたら「トゥーナー」と矯正されたのがいい思い出です。知るか。
カフェで紅茶を嗜み絵葉書を認める吉沢さん。同じことしたことあるわ〜。やるよな。でもこの行為は吉沢亮がやるからこんなに絵になるのね。すごいね。
これ一緒にスコーンも食べてますね。お茶を入れる所作に洗練された美を感じちゃったので大正解だと思います。吉沢さんって所作に気品あるよね、なんか上品な男性感がすごい……
どうやらその後パブに行ってる模様。ブリティッシュパブとか日本でしか行ったことねえ!(語義矛盾)いつか行ってみたいものです。
このさ、ブリュッセル着いた瞬間、もう駅から溢れるこの表現主義感っていうの? 冷戦期のモダン感っていうの? 配色のせいか造形のせいか知らないけどめちゃくちゃ既視感あってすごいのよ。完全に「大陸ヨーロッパ」な空気なんですよ。しかもフランスじゃないやつ。オランダとかドイツとかチェコとかの空気めちゃくちゃするんだけどなぜなのか。行ったことないけど既視感がすごい。私ここ10年ずっと大陸ヨーロッパにしか行ってない。
なんかビール出す店もイギリスと空気感違うんですよね。こう、下手したらコースターに何杯飲んだか書き込まれそうな感じというか、グラス空くたびに勝手に次持ってこられそうな感じというか(酒の治安が悪い)
あっでも中央広場で寒そうに身を屈める吉沢さんの少し寄るべない寂しげな表情というか、空の色ともあいまってという印象なんですが、とっても世界観があってよかったです。市庁舎と広場というのはやはりパリやロンドンではなかなか目にしないと思うので、そういうところはブリュッセルという歴史的な都市の一面にフォーカスしてもらえて嬉しい面だなと思います。欲を言うならもっとドイツ寄りに(ry
ビール飲んでゴキゲンな吉沢さんが可愛すぎてこっちもビールが進みますね。
・London to Cotswolds Departure 3
ロンドンでの生活も板についてきたね(どこ目線) これ毎回宿変えてる感じ? 一緒? なんか良さげな宿なんで所在地教えてほしい
どっかの60年代だか70年代だかに作られてそうな建物の庭で飛び石を飛んでる吉沢亮25歳(推定)可愛すぎんか?
どうでもいいけどこの建物にもめちゃくちゃ既視感ありますね、っていうか絶対みた感じの造形でなんとも他人事に思えないですね。こういう形状の大学めちゃくちゃ見たよ! 役所よりも大学やら図書館やらで見るイメージ。ていうか私の中の「イギリスの大学」の例が見学で行ったオックスフォードだけなんで(ハリポタのロケ地〜とかいってはしゃいでた)、イギリスの大学って修道院みたいな印象を勝手に抱いている。またこれはイギリスの有識者に怒られるやつではないか?
コッツウォルズの典型的田舎イギリスの風景と吉沢亮、常軌を逸した調和で勝手に震えています。なんでこんなに似合うのかね。この色の石を積み上げた街並みの風景は流石にドイツでは見ないものなのでめちゃくちゃ旅情をかき立てられる、異国感の殊更強い画面なんですが、そこに腰掛ける吉沢さんの不思議な「この世界にいますよ」感がめちゃくちゃ印象的でいい。このロケ地に拘ったすべての人に感謝だ。彼は確かにここへ行くべきだった。
どこまでも続く平原を歩く姿もいい。自分もかつて初めてイギリスに行った時、移動中の車窓から放牧される羊と限りない緑の平原を見て、ああ異国に来たのだわと感慨を深めたことを思い出す。日本にいたらこんな風景は淡路島にしか存在しない。同じ島国なのにこの差はなんなんだ? やはり山が少ないからか?
個人的にはそうした緑の平原のだだっぴろさもそうだけど、この空の色にも着目したい。空の色、この色は特定以上の緯度でしか見られない、霧とも霧雨とも名状し難い独特の曇り空である。この空の色を見ると自分は異国に立っていると思うし、この色の空はどうあっても異国と呼ぶより他ない。嘘、たまに北海道では見る。
それまでの都市部ではなかった石造りの建物ゆえの遮光性がこの巻では遺憾無く発揮されていて、室内の撮影がすべて容赦無く吉沢さん以外暗い。もちろん何か不都合があったのではなく、そうすることによってただ1人光の当たる存在が強調されているように思う。同時に、この遮光性の高さ、窓の小ささ、風の通らなさ、内と外の隔絶が「ヨーロッパの家屋」そのもので私は興奮した。いいわ。めちゃくちゃいい。
多少無理筋なスケジュール管理だったらしいけど行ってくれて感謝ですスタッフさん及び吉沢さん。田舎においても都会においても吉沢さんは吉沢さん、寸分の狂いもなく吉沢亮様であらせられました。
さて私はこの写真集を読み通して嘆息しつつ感想をまとめてきたわけですが、書きながら思ったのは「都市だけでも田舎だけでも吉沢亮はダメなのだ」という制作サイドの熱い思いでした。結構思い切った移動をしてると思うんですよね、ずっとロンドンに帰ってロケって。移動しながら撮るんじゃなくて、拠点を定めてそこから動いて撮るっていう。新鮮でしたし、そうしたい理由もなんとなくわかった。だってロンドンからブリュッセルやパリに移動してもそのまま日本に帰れるけど、コッツウォルズから日本へは直に帰れないからね。でもコッツウォルズの写真は絶対欠かしたくなかっただろうから、そういう意味では本当にナイスな選択と展開でした。
吉沢さんも楽しそうに撮影されてるのが伝わってきてめっちゃよかったな。多分吉沢さんが楽しかったのと同じくらい私たちも楽しかったです。
んでこの写真集見ながら、私は推しこと某チョコレート俳優がマブダチの兄弟とともにベルリンあたりでロケする写真本の妄想を一層強くするなどしました。
あの街並みに一番似合うのは彼らかなって。でももしそんな夢が叶う日がきたら私の方が動揺するんですけどね。耐えられる気がしません。好きなものと好きなものはだいたい組み合わせると大好きなもの。
勢いのまま書き綴ると健康にいいって本当のことですね。
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今回はこの辺で。またよろしくどうぞ。では。
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