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オタクの底力!Episode 2

https://note.com/junnene/n/nb7a352b83344

⇧のEpisode1では韓国ファンミに参加するまでを書いていましたが今回はファンミ当日のお話です。


いろんな事があった初日に続き今日は待望のファンミがある日

朝からバタバタと準備をしていきます。

今日は推しとハイタッチ、団体写真撮影が出来る日!
着飾ってもどうしようもないことは分かっているんだけど、
悪あがきで早朝から準備を始める私。

自由に部屋を動き回る事ができないので、準備は普通の人の倍ほど時間がかかるから、早朝から準備しないと間に合わないのです。

お風呂に入るのも顔を洗うのも服を着替えるのも一苦労

妹に手伝ってもらいながら準備を進めていきます。

今回はファンミツアーで、免税店巡りが組み込まれているので、お昼迄には準備をしないといけません。

それに、今日はバスに乗って移動しないといけないという心配事が。
ファンミはツアーでないと参加できないので、しかたありません。

準備を済ませてロビーに集まると、着飾ったペン(ファンのこと)が大勢集まっています。初めて参加する私はその雰囲気に圧倒され怯んでいました。

そしていよいよバスへの乗車時間。

添乗員さん、バスの運転手さん、妹の3人で私をバスの車内に引き上げてもらいます。
この時も人に迷惑をかけている事への申し訳なさから、参加しなければ良かったのかな…という考えが溢れていました。

その後免税店に到着。私はまた乗り降りするのに時間がかかるので降りるのが嫌だったのですが、免税店でお買い物をするのがツアーの条件なので、助けを借りて免税店へ…

買い物の時間が終わり、気持ちが沈んだままファンミ会場へ

会場に到着すると係の人から説明がありました。
「ハイタッチと写真撮影は、舞台上で行われますので、車椅子を降りて舞台に上がっていただきます。」
「えっ?」と驚いてその後の言葉が出ませんでした。

演出に車椅子は想定されていないので、仕方が無いのかも知れません。それと座席も車椅子席など無いので、自分の座席に座らないといけません。幸い妹が通路の席を当ててくれたので、杖を使って移動出来ました。


でも、「帰りたい…」これが正直な私の心の声
頭の中では「どうやったら今帰れるだろうか...」などと考えていたところでファンミがスタートしました。

久ぶりに見る推しの言葉も頭に入ってこないくらい落ち込んで、帰る切っ掛けを考えていました。

そうするうちに、ついにハイタッチと写真撮影の時間が。
次々とハイタッチや写真撮影が行われていき、ついに私の番に…
舞台そでから杖をつきながら支えられ、舞台に持ち上げられるように進んでいきます。

その恰好の恥ずかしさ…介護をうけている老人のような姿を推しに見られるのが本当に嫌でした。でも、写真撮影の場所が推しのすぐ後ろだったので、それだけが希望の光で、私はそこまでは絶対にたどり着く!と心に決めて
ハイタッチの場所へ進もうとするも、なかなかメンバーの場所まで辿り着けません。

やっと推し以外のメンバーの一人が目の前に…

目をパチクリさせて、どうしたの?っていう顔をしいて、私を抱えているスタッフにそのメンバーが話かけます。するとスタッフが「車椅子の人なので」と答えました。私はそのメンバーとハイタッチをしようとしたのですが、そのメンバーは他のスタッフを呼び「何故車椅子の人が歩いてるのか」「車椅子をすぐ持ってくるように」と少し怒った顔で指示をしてくれました。すると他のメンバーも集まって来て一緒に抗議してくれたのです。

私はどうして良いのか分らず、その場に抱えられたまま立ち尽くしていました。

すると推しを含めた他のメンバー全員が、その場所まで来てくれて私を囲むような感じでハイタッチをしてくれたのです。「大丈夫?」「ごめんなさいね」と次々に声をかけてくれます。その状況に驚きすぎてパニック状態です!

その後は写真撮影の場所に進まないといけないのに、足があまりにも動かなすぎて、進もうにも進めない。

するとメンバーが私が進むのを阻止し、自分達が座っていた椅子に私を座らせてくれようとしているのです。

写真撮影は立って撮影する形式だったのに、私だけ椅子に、しかもメンバーの椅子に座るなんて申し訳ないと思ったのですが、体力的にもう限界だったので、椅子に座って撮影させてもらいました。

その後はスタッフが舞台上に車椅子を持って来てくださり、車椅子のまま私は舞台を後にすることができたのでした。

舞台から降りる時には会場から拍手が起こっていてびっくりしましたが、メンバーの素敵な行動に拍手が起きたのだと思います。

舞台を降りてからは、一緒の撮影グループだった人達に迷惑をかけた事を謝ったのですが、「大丈夫よ!私達はあなたのおかげで他のグループより長くメンバーと同じ場所にいれたんだから!」と言ってくださったのです。

この言葉のおかげで、「あぁ、私はここに来て良かったんだ」と思うことができました。

そして、その日の出来事は、一部のファンミでの車椅子で参加する人に対してのシステムを変えるものになったのでした。


この頃の私は何にでも怯え、悪いようにしか考えられない時期でした。
今振り返ると自分で悪い状況を想像して、作りあげていたんだなと感じています。人は考え方によって楽しくも辛くもなるのだと思います。

今回の旅行が私の人生を楽しく感じるように向けてくれる第一歩でした。
もちろん、今後も壁にはいっぱいぶち当たり涙する事もありますがwww






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