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驚愕の冒頭15分間セリフなし ダンサー・イン・Parisから教わる「人生2回ある説」

久しぶりにフランス映画を観た

現在公開中の
ダンサー・イン・Paris

パリの景色が美しく
踊るバレリーナが優雅で
人々も優しい

そんな世界の中にも挫折と苦悩が
入り混じるストーリー。

注)ネタバレあります。

冒頭15分にセリフがなかったけど、伝わる映画のテーマ

映画を観るまで冒頭セリフなし、を知らなかったので(調べていなかったので)

あれ?
...となったが、主人公のバレリーナの表情、息遣い、舞台に出るまでの緊張感が伝わった

ついでにセリフなしでも主人公の彼氏が、舞台袖で浮気していることも伝わった...汗

とにかくバレリーナ達の美しいこと

舞台から見える客席の景色

あぁ パリのオペラ座って
お客さんが入るとこんな風景なんだ

素敵だなぁ

そんな冒頭の景色はこちらで視聴できます ↓


人生は2回ある、1回目の自分に教えてあげたい...

最近のブーム

人生何周目?

大谷選手は人生何回目だろう
藤井聡太君ホントは何歳?
芦田愛菜ちゃん、絶対(人生)初めてじゃない

...と、前置きしたところで
今回の映画は転生モノではなく
シンプルに

「第ニの人生」を換言して人生が2回あるよ、という映画だ。主人公がそう言われるシーンがある。

現在、49歳の私は第2の人生の真っ只中にいる。中年になり老いを感じながらも高齢者ではない。終活にはまだ早い、でも本当に早いだろうか。

「若くても明日死んだら僕の人生そこで終わり」

先日ハマったNetflixのLIGHT HOUSEで星野源が云ったセリフ

49歳だからあと何年...
平均寿命から逆算して何十年生きるのかな

周囲の人へも話している事がある

割と早く人生を終える場合に備えて
旅行など後悔のないよう行っておきたい

一方

ウッカリ長生きした場合に備えて貯蓄を始めなければいけない
(つみたてNISA頼み)

上記の2つを常に頭に入れながら日々を過ごしている。

タイムトラベルが叶うなら、第1の人生を過ごしている自分に問いかけたい、いや強く脅したい

第2の人生のために、第1の人生を手抜きしないで生きなさい

日々の努力の積み重ねが大切

毎日の積み重ねが現在の私を作っているから、前半の人生を自分の頭で考えて過ごしなさい

後悔は先に立たないけどね...

バレリーナである事を諦めてコンテンポラリーダンスへシフトチェンジする主人公エリーゼを観てそう思った

同じ踊りでも、天に向かってふんわり浮くバレリーナと下に重心を置くコンテンポラリーダンスは別物

花のように空に向かって舞うか
地面を蹴って捉えて躍動するか

使う筋肉も違うから受け入れるのは大変そう

父親との関係の難しさ、乗り越えられたか?

主人公エリーゼは早くに母を亡くしており父親と少し距離がある。父は弁護士、エリートだ。

毅然とした父は食卓でもハッキリとした褒め言葉を言わない

「これ、美味しいよ」
と娘が作ったご飯に対して感想を述べればいいものを

「うん、悪くないよ」

...と、ひねくれたコメント。

「悪くない?美味しいでしょ?」
と念押ししても
「だから、悪くないって言ってる」

父親は娘が舞台で怪我をしても現場に駆けつけたりしない、娘にとってはそれが寂しい。父親は心配をしていないわけではない、現場に娘の安否確認はしている。大事に至っていないと認識して出向くのを止めたようだ。

お互いの思考回路が違う

悩む娘エリーゼに優しい叔母が寄り添ってくれる

父親というのは本音を語らないもの

面と向かって話してみなさい。

で、叔母さんの言う通り父親と向き合って「愛」を問いかけてみたけど

うま〜くかわされちゃって...

きっと娘への愛を口にすると
ヴォルデモートが来ちゃうのかもね

それくらいの強い意思?で気持ちを抑えこんでいました。

しかし、視聴者にはお父さんの娘への愛が伝わってくるシーンもありホッとした

お父さんの愛、エリーゼに届け!

登場人物に悪い人、いじわるな人がいなかったのが心地よい
(不器用なだけ)

大人のフランス映画♪

エンドロールが
クラシックバレエ×コンテンポラリー調でお洒落でした。

Junko Summer


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