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坂本龍一氏が音響監修した109シネマズプレミアム新宿で4Kレストア「ラストエンペラー」鑑賞

2023年4月14日に開業した
東急歌舞伎町タワー。
その施設内にラグジュアリーな映画館
「109シネマズプレミアム新宿」がオープンした。

映画を観る前から映画鑑賞は始まっている、ラウンジで過ごす特別な時間

坂本龍一氏が音響監修のもと徹底的に「音」を楽しめる空間となった映画館。ラウンジに入ると、チャイムのような音が聞こえる。

環境音楽のような耳心地良い澄んだ音が響いている。
緊張感をほぐすような優しい音色。
耳からリラックス

このラウンジに響く音楽は坂本龍一氏が作成。
映画ナタリーの記事によると、この映画館のために3種類の曲が用意されている。レイトショーを観た私はおそらく「109Shinjuku-Lounge」と「109Shinjuku-Clarifier」を聞いた。

メインラウンジでかかっている「109Shinjuku-Lounge」
シアター開場時に鳴る「109Shinjuku-Crime」
上映前に流れる「109Shinjuku-Clarifier」

映画ナタリー 2023年4月21日配信記事
ラウンジは上映1時間前から入場可

ラウンジの窓からは新宿の景色が一望できる。
ラウンジは写真のソファ席の他、少し可愛い系のエリアやBARが併設。
映画代金の中に「ポップコーン+ソフトドリンク代」は含まれている。
ポップコーンの種類は「塩」「キャラメル」「ハーフ」から選べた。
ソフトドリンクの種類も色々選べる。(烏龍茶を選択)

ポップコーン食べきれなかった

この映画館の値段体系は2種類。
Sクラス6,500円
Aクラス4,500円
(シネマポイント会員料金ならSクラス6,000円、Aクラス4,000円)

Sクラスになると、座席がより幅広く立派(座っていないので感触はわからない)であり、更に豪華なラウンジ「OVERTURE」が別途ある。
そこではアルコールも提供してくれるサービスがある。

私は今回Aクラスで鑑賞。

充分楽しめます、Aクラス。

アルコール飲んでうっかり眠くなって映画鑑賞に支障をきたしたら
本末転倒。
加えてトイレ問題。
上映中に席を頻繁に立つはめになりかねない、そんなのイヤだ。

パウダールーム

トイレもオシャレ。
マウスウォッシュやヘアピン、綿棒などホテルみたいに色々揃えてある。

女子トイレの入口

男子トイレの写真がぶれてしまったので割愛。
女子トイレと同じく照明がハットを被っていた。

航空機のビジネスクラス席みたい

広々としたAクラスのシート。
両方に肘掛けがあり、ポップコーンを置く場所にはゴールドの仕切りがさりげなく設置されストッパーの役割。
肘掛けの奥には傘立てがあり、足元には荷物置き場のスペースが用意されている。(広いスペースではないので大きいバックは入らない)

当然ながら、隣りの人との間隔が空いているからゆったり。
前の人の頭が邪魔で見えない、なんてことも起こらない。

追悼上映は2023年5月18日まで。ラストエンペラーを鑑賞する

坂本龍一氏はこの映画館完成を見ることなく旅立たれた。
今回、4Kでリストアされたラストエンペラー。

リストア?
調べてみたら、フィルム映画をデジタルに修復する作業だそうです。
確かに画像が綺麗だった。

でもそれ以上にやはり「音」が良かった。音楽の共鳴が心地よい。
登場人物の生活音まで響きわたる。
ラストエンペラー溥儀が苛立ちから皿を割るシーン。
あまりにも音が響くからビックリ!
耳にビーンってくる。たまにノイズになりかねないほど音の性能がいい。
今までDVDでしか観たことがなかったラストエンペラー。
良い映画館で鑑賞すると集中できる。
年月を隔てると所々の記憶が抜け落ちて、改めて新鮮な気持ちで没入できる。(忘れっぽい年頃の入口)

冒頭の紫禁城の場面は荘厳で美しかった。
溥儀は籠の中の鳥であり、社会情勢に翻弄される人生を送る。
「Open the door」と溥儀が指示しても開けてもらえない不自由な暮らし。
政治犯として収容所での面談時、命令される時はdoorを開けなくてはいけない。簡単な一文で溥儀の境遇が変化していく様子がわかりやすく伝わった。
アカデミー賞を獲ったことが納得でしかない、溥儀や皇后の婉容たちが着用する衣装が素晴らしくて見惚れる。
婉容の女優さん、スタイルが抜群なので洋装も素敵だけど、清朝の正装スタイルが一番サマになっている。若い溥儀もウットリ、照れている。

史実とのズレがあるのは承知の上で、
溥儀と婉容、二人の感情のすれ違いが切ない。

アヘンっておそろしい。
細菌蔓延作戦、ぞっとする。

以前観たときと変わらず、最後のシーンは間違いなく心に残る。

映画鑑賞に対する考え方がさまざま

映画鑑賞料金の値上げが刻々と進んでいる。
TOHOシネマズも6月1日から100円の値上げ。

値上げだけに焦点を絞るなら、映画館に訪れる機会は今後減っていくのだろう。私は映画鑑賞が好きだ。
映像美や壮大な音楽がウリの映画なら、3DやIMAXで鑑賞したい。
一方で、回数を見るなら「映画の日」を利用して節約もしたい。

今回はミーハー根性もあり新しい映画館を体験できた。
数時間のビジネスクラス体験ができたような気持ちになる。

思い出深い映画のリバイバル、大好きなハリーポッター、迫力重視のコンテンツなら、ハイクラスな映画館で観るのが楽しい。

Junko Summer

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