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親から子へ | 思考パターン

親から子へ、というと、母の味とか、家庭の習慣がありますが、親から引き継ぐ【 思考傾向 】もあると思います。

生活にプラスになる良い思考方法ならいいのですが、辛く苦しく感じるものは、引き継いでは後々困るものです。


自分を批判しながら生きている人が親になったら
→ 自分の子供のことも批判して育ててしまう
→ そう育てられた子供は、辛い思いをしながらも、自分自身を批判する癖がついてしまう
→ そのまた子供も批判しながら育ててしてしまう。。。

というように、代々引き継いでしまう傾向があるようです。


わたしの知人Bさんは、父親にずっと認めてもらえなかった、と話しています。
『まだ何も成功していないじゃないか』
『本気でそんなことを思ってるのなんて、甘すぎる』などと、
何かにつけて批判されていた結果、そういう言葉が呪いのように今も自分の中に強く残っていて、セルフトーク(心の中で自分に話しかけている)している自分に気づくことがある、と。

Bさんのお父さんは、社会的に成功したと言える方で、自分にも厳しい方でした。
なのでご自身の中でも、「まだまだだ」「もっと努力をせねば」と考えていたのかもしれません。その結果、自分の子供にも高いハードルを課していたのかもしれません。本当のところは分かりませんが、Bさんは最後まで父親に、「もっと認めて欲しかった、ずっと苦しかった」という本心を語ることなく、お父さんはこの世を去りました。

親から引き継ぐもの、それは二世代だけでは終わらず、数世代経過しないと解消できないほど、深いものがあるかもしれません。でも、どこかでその連鎖を止めないと、永遠にその家系に課題が残ってしまうのだと思います。

わたしは、もう何十年もノートに思ったことや感じたことを書き記しています。
実家にあったノートは、数年前に焼却処分しましたが、今、手元にあるノートも、そろそろ処分しようと客観的に眺めていたら、あることに気が付きました。
それは、被害者意識です。これは母から受け継いでいる思考なのでは?!
もしかして、娘にも引き継いでしまったかも?とも思う節があり、反省。


こういう意識が根本にあると、周りからの言動に対して、自分は攻撃されている、自己防衛しなければ、と考えてしまうのです。そして周りに攻撃的になったりして、悪循環。目の前の出来事を中立的に見ることができなくなってしまうのです。



ヨガ哲学でも、思い込みは、煩悩の1つ、それによって苦しみが生まれる、と説いています。蛇だと思って、恐れて大騒ぎ・・・でも良く見たら、ただのロープだった。とか。思い込みによって、恐怖心という苦しみが生まれた、という例え話です。

自分の心のなかでしている会話(セルフトーク)を確認する、もしネガティブな言葉を唱えていたら違うものに言い換える、その場面を客観的に観察してみる、などが、良い方法だと思います。

気づくところから、癒しが始まる☆




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