アスパラパルメジャーの2

愛おしい春のアスパラの話と「アスパラ パルメジャーノ」の作り方

この中に1本だけ、仲間はずれのアスパラさんがいます。

3秒以内で見つけたあなたは天才。世の中何事も注意深く見ることが必要ですね。

|じっくり甘みを蓄えたアスパラガス

さて、本日の食材は、栃木県下野市「道の駅しもつけ」で購入した上野ファームのアスパラ。

春のアスパラは柔らかく、細めのものは特に口当たりが柔らかくて、皮をむく必要があまりないのがよいところ。

|春のアスパラが柔らかい理由

以前、私が広島県に住んでいた頃にアスパラ農家を訪ねた時に、
「なぜ春のアスパラガスは柔らかいのですか?」と聞いたことをふと思い出した。

「春は土が軟らかい。軟らかい土で伸びるから茎が柔らかくなるんじゃ」と。

冬にじっくりと養分を蓄え、春の優しい日差しのもと最大限のパワーでぐんと伸びる。そんなことを想像するだけで、愛おしくたくましいものに見えてくるのです。

夏まで収穫できますが、気温が高くなると今度は成長が早すぎてしまうので、じっくり伸びて濃厚な味わいになる春のものがやはり人気だそう。

|炒めると美味しいアスパラ!

そんな柔らかいアスパラは、茹でたりせずにソテーするのが一番。
簡単なレシピをご紹介します。

-「アスパラとにんにくチップの粉チーズ焼き」
(材料)2人分
アスパラガス ・・・ 10本程度
にんにく ・・・ 1かけ
塩コショウ ・・・ 少々
粉チーズ ・・・ 適量
オリーブオイル ・・・ 大さじ1

(作り方)
① アスパラガスは、根元のかたい部分を切り落とし、細めのものはそのまま、太めのものは縦に半分に切っておきます。にんにくは皮を剥いてスライスしておきます。
② フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火で黄金色に色づくまでゆっくり加熱し、にんにくチップを作ります。

③ にんにくチップを取り出し、同じフライパンでアスパラガスを中火で炒めます。

④ 塩コショウで味付けをし、粉チーズを振り、少し溶けたらお皿に盛ります。
⑤ にんにくチップを散らして、できあがり。

このレシピは以前新聞の折込フリーペーパーへも掲載させていただいたものです。

柔らかい食材が多い春のうちに、何度も味わいたいと思いました。


中央省庁に勤務。日本の食と農に思いを馳せる妄想料理家。休日はNINO FARMにて野菜作りをしたり、全国の産地に出向き美味しい食材の魅力を発信する。フードアナリスト、野菜ソムリエ / 愛媛県出身/砥部焼大使。