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この人たちにわたしの気持ちは通じない。諦めた中2の春。

わたしにとって14歳(中2)の1984年はいろいろ転機だった。
今、自分はすごく重要な時にいるぞ、という意識があった。

「お前に長所なんて無い」

嘲笑いながら両親に言われた時のショック。
親とっては冗談かユーモアのつもりだったかもしれないが
何にも自信がもてない弱気な思春期の少女には残酷すぎて、
その後の人生に大きく影響してしまった。

この日、私は両親への心のシャッターを降ろした。
この人たちに私の気持ちは通じない、と。

でもここで私が間違えたのは、
そんな両親の言葉を鵜呑みにしてしまったことだった。

私には、長所も個性も魅力もないから
両親の思うようないい子にならないといけないんだ
彼らに認めてもらわないと私には価値がないんだ

そう思い込んでしまった。

そして
わたしは両親にとっていい子にならなければいけないんだと
本当の自分を閉じ込めてしまったのだ。


・音楽の道に進みなさい
・他の道なんてダメ
・理科の成績が2だなんて。うちの子じゃない
・勉強もしないでなにをやってるんだ!!!
・そんなこと言ってないで早く勉強しなさい
・勉強したくないから、そういうこと言うんだろ
・そんな服、ちっともよくない
・あんたには必要ない
・あんたでは分らん

両親からの
「あなたのためを思って言っている」
という前置きとこれらの言葉が
本当の私を深く深く閉じ込めていった。

こちらの言い分には耳を傾けない、一刀両断的な扱いを受けるのは
子どもという立場なら普通のことなんだと思っていた。

でも実際、こういう扱いは心地よくなくて、
親の前で常にイライラしてしまい
中途半端に反抗的な態度として表に出てしまっていたと思う。

周りの人は、
わたしが家の中でこういう扱いを受けていることは知らないから
わたしの反抗的な態度だけが表面化した。

そういうタイミングで親が困ったような顔をして見せれば
わたしの方が周囲から「その態度はよくない」と注意され
親の方には「思春期で大変だね」と同情が集まった。


わたしのことは誰にもわかってもらえない。。。


こうしてわたしは、親に自分の本心を表現することを諦めた。
そして、自分の本心も見失っていったのだった。

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