【好きを仕事にするには】
アウトプットが大事っていうけれど。いやぁ~違うな。まずはインプットの方が大事。
好きなことが仕事になっている人は、人からの評価とか考えていない人が多い。アホみたいにそればっかやってる。実は私もそのひとり。好きで好きで、ただ好きでやりまくる。すると、それを活かそうと勝手に潜在意識が動き出す。活かすとは人が求めてくるということ。
英語もそう。英語が好きで勉強しまくっているうちに翻訳家や通訳になる人、多いですもん。私も、絵を観ることが大好きで調べながら観まくっているうちに解説ができるようになった。
高校を卒業するころには、アリストテレスやプラトンやニーチェなど私はほぼ読了していたけれど、ただ好きだったから読んでいた。へぇ~こんな考え方、面白いな、って。それがいま、コンサルタントとしての自分の仕事の礎になっていたりする。
いまもそうだけれど、中学高校のとき、文章を書くのが好きで好きで、勝手にいろんなところに論文を送りつけていたら新聞社から賞までもらい、作文の山下とまで言われるように。学生のころは作文賞の総なめだった。
みんな、好きなことで生きていきたいっていうけれど、その好きでやったことを人が求めてくるまでやりまくればいいのに、と私は思うのですよ。それがインプットってこと。続けると、アウトプットの機会が絶対にくる。なぜなら、人が求めてくれるから。そうなってこそ、好きなことが仕事になっていくということ。
このところ、プログラム原稿書き、出張、慶應のレポート書きと忙しく、今日は現実逃避に一日中本を読んだ。文豪どうかしてる逸話集。めちゃくちゃ面白かった。
こんなやつら嫌だ!と思うほどの、文豪のはちゃめちゃ振りの暴露本。中原中也とか、小柄で可愛くてロマンチスト、なーんて思ったらとんでもない。小心者の暴れん坊。
菊池寛の凄さも更に知る。菊池寛がいたからこそ、多くの文豪が育ったし、直木賞や芥川賞ができた。川端康成が世に出たのも菊池寛のおかげ。
直木賞は、直木三十五の功績をたたえての賞なのだけれど、彼は本名が別にあり。毎年彼は、直木三十一、三十二、三十三と、作家名を変えていたんですよ。「いいかげんにせい!」と菊池寛に怒られて直木三十五(なおきさんじゅうご)で止まりました。
ちなみにですが。芥川賞は、まぁ言うなれば崇高な小説に。直木賞は庶民に受け入れられる小説を書いた人が受賞する賞。
小説家って、なろうと思ってなれるもんじゃない。好きで書き続けるうちにそうなるんだろうな~と思います。どの作家も、すごい読書量。
スティーブン・キングが、作家になるには「たくさん読んでたくさん書くこと」って言っているけど、インプットが先ってことですね。
山下純子
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