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陰影をつける

お疲れ様です。
今回は、”陰影” の使い方を書いていこうと思います。
毎回の如く、私の主観であります。
正解や不正解ではなく、私の写真において
重きをおいている部分(作風)になります。
ので、ある一つの読み物と思っていただけたら幸いです。

早速ですが、冒頭にある猫さんの写真。

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Camera:leica DⅢ
Film:kodak T-Max400 
1/500 

こちらは、filmスキャンしたノーマルの状態です。
この写真に、表情をつけていくわけですが
「写真に表情や表現なんてあるの?」
待ってください。もう少し。

被写体を捉えた瞬間、シャッターを切った後
大半は全体を占めると思います。
がしかし、それで終わりでもよいのですが
“表現” するにあたり、味わいをつけてみたらどうか?
味わい、、他にいい表現があればよいですが
語彙力がなさすぎますかね、滝汗


と、ここでいう例を上げているのは
モノクロ写真です。
モノクロ写真の方が、光の濃淡や階調が分かりやすいので使用しておりますが、これはカラーでも同じです。

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分かりやすく表示してみました。
写真では左部◯は暗く、右部◯は明るいと思います。
ここで表したいのは、行く猫さんの方向と、
味わいとしての “猫さんが何やら誘っている?”
かのような表現。

この写真は少し極端に思いました。
ここで注意なのは、作り手の好き嫌いが、
その人の作風になるので、否定ではないのです。
あくまでも自分が、心地よいとかしっくりくるが
鍵になると思います。

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気になるのは、極端に粒子が出てしまうこと
先程もいいましたが、それが表現としてなら
そのままでよいとおもいます。

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ただ極端に、コントラストなど光の調子をあらくするとノイズぽくなります。
写真によっては強いイメージもありますが、
その形を崩して、荒くなってしまうこともあります。
それは写真全体を崩しかねません。
まあ本当に、これは極端な話です。

そこは作者が表現するところの “写真” になるわけですから一概にいえません。


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此方が、冒頭の写真になります。
ノーマルスキャンと比較してみると分かりますが
猫さんの後ろの道は、少しづつ暗めになっております。
そして、空の不自然なコントラストが掛かった粒子はありません。
がしかし、微量にビネットをかけており
表現としての陰影をつけました。

写真を、表現としてみたとき、それ以外でも
記憶や記録、断片だったとしても。
カメラを構え、シャッターを切った瞬間に
パッションが起こっていると思います。

光や影を持って、モノクロ写真を撮り続ける私は
そのパッションで突き動かされてる、そう思います。

おっと、話しが逸れかけました。滝汗
今回は、陰影をどのように使うか、使っているのかを
私の写真を例に書いてみました。
これは、暗室でプリントする私にとってのスタイルや
表現だったりします。
シミュレーションする行程も、”写真” を知る機会だと思っております。

終着点は、あえて決めるのではなく
入り口や出口と仮定をしながら
何通りも ”ある” として、写真を構成する。
写真を作り上げることに “繋げている”と
そんな風に思っております。



坂本 純子



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