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村上春樹、読みました。

いっきに読んでしまいました。

今、あとがきまでしっかり読み終えたばかりです。

6年ぶりの長編小説、村上春樹氏の
"街とその不確かな壁"です。

新潮社


あとがきから、40年前に元となる"街と、その不確かな壁"という中編小説が文芸誌で発表されていたそうですが、「生煮えのまま世に出してしまった」と感じていたそうで、2020年もう一度根っこから書き直せるかもしれないと感じ、6年ぶりの長編小説として今年発売となったそうです。

私は別にハルキストではありません。

だから、ワインを飲んだりジャズやクラッシックを聴きながら読みたいと思いませんし、手際よくササっとサラダやパスタも作れません。

でも村上春樹氏の小説はほとんど好きで読んでいます。

あの摩訶不思議な世界観はいつも引き込まれてなんとも好きです。

まるで不思議の国のアリスの様な、摩訶不思議でストーリーの先が予測出来ない世界観。

何?何?と思わずどんどん読み進めずにいられない意外性。

今回もやっぱり面白かったです。

ネタバレにならないよう感想をかきますが、昭和生まれの私にはすんなり主人公のもどかしさや苦しさに共感出来て、ストーリーに入り込めましたが、10代や20代には中々分かり難いかもしれないなぁと思いました。

主人公が10代の時、恋人の少女との文通のやり取りでの苦しさや、
40代の現代になっても携帯電話の存在は一度だけで、とにかくアナログな世界。

小説の中で"この世界は日々便利に、そして非ロマンティックな場所になっていく"とあり、年齢的にも村上氏はネット社会でのロマンティックは苦手なのかな?と思われる。

確かに、と昭和生まれは同意出来るから伝わりやすいけど、平成生まれには色々"なんで?"となるかもしれない。

やはり小説ではジャズやクラッシックが流れ、キーワードとなる少年は
ビートルズのイエローサブマリン柄のパーカーを着ている。

どうやらビートルズのイエローサブマリン柄には意味があるそうだが、
昭和生まれの私にもそれは分かりません。

知ってたらもっと面白く読めたのでしょうか?

平成生まれには伝わり難い事が多いかな。

いつも思うけど、村上氏の小説は
ハイソサエティーな方々にはより一層面白く読めるのだろうなぁと思います。

ああ、それがハルキストの方々なんですね。

今回の"街とその不確かな壁"もハルキスト大喜びの小説だと思います。

とにかく、ハルキストの方もハルキストじゃ無い方にも、摩訶不思議でいっきに読んじゃう魅力的な本でした。

皆さんにお勧めの本ですが、税込
2970円はだいぶお高いと思ってしまったのは、私が全くハイソサエティーとは無縁だからでしょうか?

やっぱり私はハルキストにはなれそうにないかな。

でも村上春樹氏の小説は面白いよ。



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