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ある弁護士のキャリア形成〔6〕-弁護士は後輩の「育成」をしなければならないのか

夜の空いた時間に更新するように心掛けているのだが、今日はEU著作権法のシンポジウムで朝から夜までずっと英語を聞いていたので、ソフトなテーマで書いてみる。

会社や役所に勤めている方であれば、「部下」というものがいて、その指導を行うのが通例であろう。

しかし、弁護士には「部下」という概念はないと思っている。あくまで「後輩」であって「部下」ではない(と信じている)。

それは、大規模事務所だろうが何だろうが弁護士は個々人の名前で仕事をし、責任を持たなければならない存在だからではないかと思う。

ともあれ、言い方はさておき、「後輩」との関係は複数の弁護士で一緒に仕事をした経験を有する弁護士であれば誰しも通る道であり、ある面で会社における「部下」との関係とも通ずるところはあるのかもしれない。

では、弁護士は「後輩」を指導しなければならないのだろうか。

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