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HSPの彼と暮らす

こんにちは。

私のパートナーは私より11歳年上のアメリカ人で、付き合って2年半くらいになります。

彼は自他共に認めるHighly Sensitive Person(HSP)です。

ちなみにこのHSPという言葉、英語ですがあまり私の周りで聞くことがありません。教育関係の仕事をしていても、自閉症やADHDに比べてHSPが話題になることはほとんど無いです。私の印象では日本の方がこの言葉や症状は広く認知されているように思います。

NYには世界中から色んな人種が集まっているので、繊細な人、ぶっきらぼうな人、それぞれ違っていてもそれをあまり問題にしないからでしょうか?日本だとみんな同じでいることを暗黙のうちに要求されるので、人と違う感覚を持っていることが問題のように思えるのかもしれません。それかニューヨーカーはタフでないと生きていけないので😆「これが私だ!文句ある?」くらいの勢いで生きているからあまり話題になっていないのかな?

そんな色んな人がいる中で、私の彼はお医者さんでテストしたところ99.9%のSensitive(繊細さ)という結果が出たほどの繊細さんなのです。

お付き合いを始めた頃は、それを理解していなかった為、お互いに本当に苦労しました。

例えば、私が料理を作る際の匂いが彼には物凄くきつい匂いに感じるということ。私はガーリックを炒める匂いや、煮物の匂いとか、食欲をそそられるので大好きなのですが、彼にしてみるとその匂いでイライラして来るらしいのです😨私が料理している時にいきなり消臭スプレーを部屋中にスプレーし始めた時には、本当に驚いて大げんかになりました。そんなケミカルな匂いは大丈夫で、私が作った料理の匂いがダメなんて!🤬

音に対しても敏感でアパートメントの上下の階の人の出す音、私にはほとんど聞こえない、又は聞こえてもそんなに気にならない程度の音もすごく気に触るらしく、仕事(彼は家で仕事してます)に集中できなくなるのです。

他にも人混みも苦手で、ある日セントラルパークを歩いていて(その日は雨降りの後久々にいい天気になった日曜日だったのですが)急にイライラし始めて、機嫌が悪くなったので何事かと思ったら、人が多すぎる!というのです。私はというと、ポカポカいい天気だな〜くらいで全然人が多いなんて気づかなかったです。

面白いのは、彼は野球のゲームや観劇が好きなので、コロナ前は時々見に行っていたのですが、前もって人が多いと分かっている場合はそんなにパニックにならないのです(それでも神経が張り詰めているのは感じます)。予想していないところで、急に人が多かったり、予定外のことが起こるといっぱいいっぱいになってしまうのです。マルチタスクとか本当に苦手らしい。

面倒だな〜と思うのは、彼自身が明確に「〜のせい(匂いや音)」とわかるときはまだいいのですが、何となく圧迫されるような感じでイライラし始めて、それがその時は何が原因かはっきり分からず、私に当たり始める時があるのです。そして、こっちも「え?私何かした?」ってな感じで、何怒ってるの?みたいな感じで喧嘩になります。そして、あとで落ち着いてから、あ〜人が多かったからか、とか暑すぎたから(温度にも敏感)とか理由が分かって、謝って来るのですが、こちらとしては、ふざけんな〜って気持ちになります。

自分で書いていて「わ〜面倒くさい人だなぁ」って思うのですが、実際、面倒くさい時も多々あります。😆

とは言え、彼ならではのいいところも沢山あるわけで、、、例えば私の気分がすぐれない時は隠してもすぐ分かって、話を聞いてくれる。とても正直で嘘がないところ。私を喜ばせようと本当に色々やってくれるところ。そして、ちゃんと謝ってくれるところ。生活のリズムが似ているところ、などなど。

それで、どうやって私が彼とのリレーションシップを築きあげているかというと、結局のところ、彼をそのままで受け入れるという決断をしたから、です!(ってそれ?)😆

先日も書いたのですが、「彼がこうだから、私は不幸。」という風に、相手のせいにしている限り、自分の人生の主導権を相手に渡していることになります。

私たちは状況や人を自分の思い通りにコントロールできない時にストレスを感じますよね。「彼にはこんな風にいて欲しい。でもそうなってくれない。」「私ならこうするのに、なんで彼はこうなの?」みたいに考え始めると、自分ではどうにもならないことに(私たちは他人を変えることはできないので)、神経がすり減らされてしまいます。そして結果として、私の幸せが彼によって左右されてしまうのです。なので、彼のこういうところは嫌いだけど、大好きなところもいっぱいある。だからそのままの彼を受け入れて行こうと決めたのです。

要は、完璧な人なんて居ないし、人はみんな違うのですから、好きなところも嫌いなところもあって当然です。でもそれでも彼と居たいのか、居たくないのかという単純なところなんだと思います。

そこを、彼がこうなってくれたら一緒にいたいんだけど、、と考え始めると彼を変えようと余計な体力を使うので疲れ果ててしまいます。相手はコントロールされると感じると反発するからです。

もちろん、嫌なことをされてただ黙って諦めるのではありません。そこはちゃんと話し合います。

私も「こういうことをされると、私は嫌だ」というのは伝えます。感情的になって喧嘩になってしまう時もあるし、お互いに冷静に話し合える時もあります。

でもHSPを直してくれと言っても無理な訳です。ですから、そこは話し合って、お互い譲れるところは譲り、譲れないところは妥協点を見つけます。

例えば、私が料理をしようと思うときは一言彼に伝える。彼の調子が良ければ、匂いもそこまで気にならないらしいので、何か作るし、彼が仕事に集中したい時にはデリバリーを頼む。

彼がちょっといっぱいいっぱいになった時は、合言葉を言ってもらって、私が分かるようにしてもらう(いきなり機嫌が悪くなるとこちらも嫌な気分になるので)とか。

こんな細かいことしなくて済めば楽だけど、100人いれば100通りのリレーションシップがある訳で、私たちのやり方で上手く行く方法でやっていければいいのです。

もちろんDVで実際に暴力を受けたり、どうしても我慢できない、分かり合えない関係では「私はこれ以上この関係を続けて、自分を傷つけることはしない」と決めることも大切と思います。

結局は自分で決めて、その自分の選択を信頼することかなと思います。

私は自分で経験してみて初めて分かるタイプなので、今まで本当に沢山の失敗を重ねて来て、リレーションシップに関してもまだまだ勉強中なのです。

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