デイケアで働くということ
こんにちは。
パンデミックで4ヶ月閉まっていた私の勤め先のデイケアが、来週木曜日に再オープンすることになりました。毎日ズームでお歌を歌ったり、本を読んだりしていたのですが、赤ちゃんや小さい子供達は4ヶ月で目に見えて成長するので、久しぶりに会うのはちょっとドキドキします。かなり泣くことが予想されるので、最初の何週間かはキツイことと思います。
再オープンに向けて、何度もミーティングを重ねて、NYCのDepartment of Healthの規定を守理、安全面に最大に気を配りながらのオープン。どの業界もそうでしょうが、全て初めてのことなので、みんなそれぞれに不安を抱えています。
私が勤めているところは、大学に併設したデイケアで、大学の関係者の子供のみ入ることができます。こちらの大学は世界中から科学者が集まって研究をしています。ですので、クラスはさながら小さい国連のようです。私が前にいたクラスにはイタリア人、ドイツ人、イスラエル人、台湾人、韓国人、アメリカ人、中国人の子供たちがいました。全部で15クラスあり、どのクラスもそんな感じです。
先生達も、アメリカ人、プエルトリコ人、ブラジル人、中国系アメリカ人、韓国系アメリカ人、ポルトガル人、などなど、みんな違うので文化の違いを受け入れること、そしてリスペクトすることは避けて通れない重要事項となってきます。
私はこのNYらしい多様性が大好きです。
まさにみんな違ってみんないい。
私はここに勤める前にNYの日本人学校と呼ばれる、日本語で日本式の教育が行われる幼稚園で働いていました。そこの先生はみんな日本での先生経験がある方ばかり。私はこちらのコミュニティカレッジと呼ばれる2年制の大学で幼児教育を学び終えたばかりで、まだ実際の経験がなかったので、いろいろ勉強になりました。
今でも最初に日本人学校で経験できたことは、私に幼児教育について深く考える機会を与えてくれたと思います。それについてはまた別の機会に書きたいと思います。
その後、4年制の大学へ戻り、もう一度幼児教育をしっかり学びながら現地のデイケアや小学校でのインターンを経て卒業したあと、今のデイケアで働き始めたのです。大学へ行っている間は、シュタイナー式の学校でパートで働いたりもしました。
私の今働いているデイケアはレッジョエミリア式が基本方針ですが、本格的な感じではなく、でもカリキュラムは子供の興味中心で組み立てています。
私は子どもが大好きなので、子ども相手の仕事ができることがとても幸せです。仕事環境もとても良くて、心からありがたいと思います。フルタイムの先生は50人近くいるので、中には合わない先生もいるし、全てが完璧ではないけれど、それも日本人学校の大変さと比べたら全然問題になりません(笑)なんてったって残業なしですから!
子ども達と過ごしていると、1日に1回は「あ〜この子達と過ごせて幸せ!」と感じる瞬間があります。彼らの好奇心や喜び方を見ていると、ふっと泣きそうになる程感動を覚えます。
私はシュタイナーの
「あなたが何を教えるかではなくあなたがどんな人間なのかが重要だ」
という言葉をいつも心に留めています。私たちにできることは何かを教えてあげることではなく、子どもたちが自ら学び、好奇心を育み、自由に自分を表現できる環境を整えることだと考えています。そして私の存在、在り方、話し方、動き、全てを子どもたちは見ているのです。そう思うと自分を知るということは、教育者にとってとても大切な課題だと言えます。なぜなら、その子を問題児と見るか、感情の表現の仕方がわからなくて困っている子と見るかは、受け取る私たちの見方に大きく左右されるからです。大切なのは子どもを信頼して見守りながら、適切なサポートをすること。
ちょっととりとめなくなってしまいました。。
幼児教育については、沢山書きたいことがあるので、また今度ゆっくり書いていこうと思います。
パジャマデーの写真:先生と生徒みんながパジャマを着て登園します。
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