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「伴走」について~身近なことから

「伴走」っていうと、一番身近に思い浮かぶのはブラインドマラソンではないでしょうか?パラリンピック開催中と合わせて気になります。

私の従兄弟が、高校駅伝の女子で全国大会に出ている北九州市立高校の監督でした。京都の駅伝に出場される際はいつも会いに行っていて、長年の駅伝の伝統校、市立高校で全国大会にたびたび出るってすごいなーと思っていて、京都で応援できることが楽しみでした。そして少し前に連絡があったのですが、教え子の河口恵さんが2020パラリンピックのブラインドマラソンの選手、道下美里選手の伴走者チームとのこと。しかも、その河口さん、私の出身中学の出身ということも知って、勝手にかなり親近感を持っています。パラリンピック、9月5日の予定とのことですので、ブラインドマラソンの走者にも注目して観戦したいと思います!!

そんなこともあって、河口さんと道下さんのネット記事やインタビューを読んでいて気になってことをまとめてみました。

伴走者になるために

河口さんは、駅伝選手だったけど、道下さんと出会うまでブラインドマラソンの競技について全く知らなかったそう。周りの伴走者から言われたのが、自分でまずは経験したら?ということを言われ、アイマスクを付けて山登りをしてみたそうです。その後の声かけは、道下さんからみて、不安に思うことを察して声がけしてくれるようになってきたそう。
伴走者って、練習中はコーチみたいな役割もしていて、「頑張れ」っていう意味も込めた指示だしのバリエーションが必要だそうです。

伴走者と選手の関係


選手が気持ちを面で沈んでしまうこともたびたびあるそうで、細かい声がけをしているそう。ただし本番中はしゃべらず、伴走者はペースを空気で読んで対応できるよう、阿吽の呼吸で、信頼関係をつくってからレースに挑むことが必須。「立場は違えど目標はひとつ」
お互いの性格を探り合って修正していくってすごいチームワークのある関係性であることを感じました。
道下さんにとっての河口さんについて聞かれている部分

「“穏やか”ですかね。伴走をする上ですごく重要な、大事なことなんです。どんなにキツい時でも、苦しい時でも、平常心。その意味でも伴走者に向いていると思います。」

伴走する上で大切なことは「穏やかであること」きつくても苦しいときでも「平常心」、これってビジネスの伴走でも必要なこと。改めて心に刻みます。

伴走する人材を育成する塾

さて、「伴走」といえば、イノベーション・キュレーター塾。この塾運営をチームでやっていく上で、髙津塾長ご自身が実践されてきたこと、伴走されてきたこと、そして俯瞰して見る力を間近で感じ、そして事務局メンバーやお手伝いしていただく卒塾生の「穏やかさ」「平常心」に助けられ、自身も卒塾後もブラッシュアップできているはず。とはいえ、まだまだやなーと思うところもあります。

仕事上でも、様々な場で「伴走者」であることは必要なこと、都度、気持ちを新たにしています。伴走する立場の人って、私たちのような企業の支援者はもちろん、社内外で、地域内外であらゆる場面で必要とされる立場だと思います。そこが変わっていけば、解決される社会課題、生まれない社会課題もたくさんあるはず。

持続可能な社会をつくるために

変化の激しい時代、特に経済活動の大部分を占める企業や組織の伴走者として関わっていく人材が必要、そこが増えることで、社会課題の解決にもつながっていく。ソーシャルビジネスの担い手、起業を促すだけでは解決しない、既存の仕組みを支えている大部分の人が伴走者として当てはまると思います。特に、企業の支援者、金融機関、行政の方、経営者の方、そして経営層に近い会社を変えたいと思っている人、などなど。

9月中が募集期間、塾長や卒塾生からのお話が聞けるイベント、少人数の説明会を実施しますので、気になられている方、お気軽にご参加ください。オンラインとはなりますが、塾長や卒塾生の醸し出す雰囲気にも是非触れて欲しいです。

また新たな仲間が増えて一緒に学び合える塾運営をできること、を考えるとワクワクしてきました。塾運営は、京都市の補助金実施機関の京都高度技術研究所内の京都市ソーシャルイノベーション研究所のメンバーと卒塾生の協力も得ながら実施しています。

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