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世界の猫天国から~第四弾・東ヨーロッパ編
4記事に渡って続けてきた、私がおすすめしたい世界の猫天国について総評し、紹介する企画。
最後に取り上げるエリアは、東ヨーロッパです。
クロアチア及び周辺地区
猫遭遇率 ★5
アクセスのよさ ★2
旅しやすさ ★4
バルカン半島、アドリア海に沿い南北に伸びる国クロアチア。
近年、観光地としての人気も急上昇していますが、温暖な気候と美しい景観も相まって、かなり充実した猫天国と言えるでしょう。
首都は内陸部のザグレブです。
日本からの直行便はなく、カタール航空、トルコ航空、ルフトハンザドイツ航空、KLMオランダ航空などの乗継便で行くことになります。
ヨーロッパの中でも治安はよい方で、英語の通用度も高く、旅しやすい国と言えます。
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アドリア海の真珠
クロアチア全土を通して猫遭遇率は非常に高いですが、特筆すべきは南部のアドリア海に面した街、ドゥブロヴニクです。
「アドリア海の真珠」と呼ばれ、絵のように美しい景観が多くの人々を魅了しています。
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旧市街には大勢の観光客が出歩いていますが、石畳の隅々まで目を凝らしてみると、多くの猫たちが行き交っているのを目にすることができるでしょう。
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臆することなく旧市街の石畳のど真ん中を散歩する猫。
ドゥブロヴニク旧市街は、全長2km近くにも及ぶ城壁で囲まれており、城壁に上って歩くことができます。
街の様子を把握するためにも、まず城壁を歩いてみるといいでしょう。
すると、どこに猫がいるのかも一目瞭然です。
城壁からは、裏通りまでもくっきり見渡せますからね。
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入り口はピレ門横・聖イヴァン要塞横・聖ルカ要塞横の3カ所
入場料は大人一人200 HRK (≒ 29ユーロ )
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城壁から俯瞰した旧市街のメイン通り
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そして隅々まで見渡してみると、至る所に猫がいるのが確認できます。
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この辺は猫たちの縄張りとなっているようだ
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いずれも、メイン通りを歩いているだけでは発見できない景色です。
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ドゥブロヴニクで美しい景色と猫を撮りまくっていたら、たちまちコマ数が爆増してしまうことでしょう。
コトル
バルカン半島内は、小さな国がひしめき合うエリアです。
ドゥブロヴニクからは、隣国の街へバスに乗ってショートトリップできます。
まずは、モンテネグロの小さな中世都市コトル。
ドゥブロヴニクからはバスで2時間半ほどです。
険しい山を背景に、コトル湾の入り江の最奥部に築かれた街です。
城壁に囲まれ、石畳が敷き詰められた旧市街は、まるでRPG世界のよう。
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コトルもドゥブロヴニクに負けない猫天国。
旧市街では、石畳のあちこちで猫が戯れているでしょう。
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旧市街のほぼ真ん中には、「キャットミュージアム」があります。
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Trg Gospa od Anđela - Stari Grad 371, Kotor 85330 モンテネグロ
ポストカードとか切手とか、猫の小さなアート作品を集めたミュージアムです。
入場料はたった1ユーロ。
中は写真撮影も可能です。
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コトルの猫愛が詰まったミュージアムでした。
猫好きにはぜひおすすめです。
モスタル
次は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタル。
オスマントルコの影響を受けた、エキゾチックな街です。
ドゥブロブニクからバスで約4時間です。
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夏は橋の上からダイビングする人たちでにぎわう。
そしてこのエキゾチックな街にも、たくさんの猫が出没します。
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コトルもモスタルも、ドゥブロヴニクから日帰り訪問も可能ですが、できれば1泊することをお勧めします。
猫は、朝夕により多く姿を見せるからです。
なお、モンテネグロ、ボスニアともシェンゲン協定国ではありません。
よって、国境を越えるときには入国審査を受ける必要がありますので、トリップの際はパスポートを忘れずに。
トルコ
猫遭遇率 ★5
アクセスのよさ ★3
旅しやすさ ★4
世界屈指の愛猫国トルコ。
イスラム教の影響で、国民みんなが猫をかわいがっています。
日本から首都イスタンブールまでは、トルコ航空が直行便を飛ばしている他、中東系、ヨーロッパ系、アジア系の多くの経由便が繋いでいます。
新日国で、比較的英語も通じやすく、世界3大グルメと言われるくらい食べ物もおいしい。
国内移動は、国内線またはバス網がトルコ全土に張り巡らされていて、初めて訪れる人でも旅しやすい国と言えるでしょう。
トルコ猫旅については、こちらの記事に詳しく書きましたので、ご参照ください。
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私が起こしてしまった
トルコ南部・地中海沿岸には、世界6大猫スポットの一つである、カルカンがあります。
世界6大猫スポットの地名が「カルカン」なんて、言い得て妙ですね(笑)。
温暖で、西欧人に人気のあるリゾートタウンと言われています。
……が、私はまだカルカンへは行ったことがありません(汗)。
よってレポートできません。すみません。
次回のトルコ旅行の際の目標の地としています。
キプロス
猫遭遇率 ★5
アクセスのよさ ★2
旅しやすさ ★4
最後はトルコの南に浮かぶ、東地中海の島国キプロスです。
今回、第一弾から順に取り上げた猫天国の中でも、猫まみれ感は一番かと思います。
……キプロス共和国。
あまり日本人に馴染みのない国ですが、キプロスは分断国家です。
内陸部の首都ニコシアの中に、グリーンラインと呼ばれる国境があり、南北2つに分かれています(旅行者による越境は可能)。
公用語は、ギリシャ語と英語です。
一般的な観光客が訪れるのは南キプロスの方で、空の玄関口は南東部の沿岸都市ラルナカです。
日本からの直行便はなく、エミレーツ航空、カタール航空、ルフトハンザドイツ航空、ブリティッシュエアウェイズ等の経由便が飛んでいます。
「分断国家」、「キプロス危機」など、キプロスには不穏なイメージが付き纏いますが、そんなイメージとは裏腹に大変治安がいい国です。
人々は温厚でフレンドリーで、そのイメージとのギャップに驚くかもしれません。
しかもありがたいことに、ヨーロッパの中では物価が安い。
これらのことから総評して、キプロスはかなり旅しやすい国だと言えます。
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そんなキプロスでは、猫たちがのびのび暮らしています。
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(食事中のマダムたちはおしゃべりに夢中で猫に気付かない)
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6月にキプロスを訪れた時は、あちこちで子猫や子育て中の猫を目にした。
春先に産まれた子猫たちが、ちょうど成長してくる時期だからだろう。
キプロスはどこも猫まみれですが、特筆すべきは南部のリゾート地リマソールです。
ラルナカからバスで1時間半でアクセスできます。
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リマソールでは、「クリサントス ブティック アパートメンツ」というアパートホテルに宿泊しました。
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Georgiou 'A 30, Limassol 4047 キプロス
そしたらここ、すごい猫屋敷だったのです!
裏庭にはたくさんの猫がいて、屋内のロビーやエントランス、レストランの方へも入ってきてしまうのです。
客室へ通じる廊下も、平気で横行しています。
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熱い視線に負けて、朝ごはんの一部を提供してあげた。
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窓の外には、室外機の上にも白黒猫がいる。
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オーナーが地域猫たちを、アパートホテルの敷地で面倒見ていたのが始まりだったそうです。
優しいオーナーで、ますますこの宿泊施設が好きになりました(笑)。
そして、アパートホテルの周りを散歩していたときのことです。
ホテルから100mほど離れたあたりに、駐車場がありました。
敷地の広い駐車場で、私はその中を突き抜けて、ホテルまで帰り着こうとしていました。
……すると、車の陰からもそもそと、数匹の猫が出てきたのです。
周りの草陰からも、ざわざわと猫が複数姿を現しました。
あっちからもこっちからも、堰を切ったように猫が現われました。
気が付くと、辺り一帯すっかり猫に取り囲まれていたのです!
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この駐車場は、いつ来てもこのように大勢の猫たちが出迎えてくれました。
リマソールの隠れた猫スポットです。
ああ、なんと素晴らしい所なんでしょう!
ひとたびリマソールに滞在すれば、たちまちあなたも猫まみれ。
キプロスは海がきれいで、白い砂浜のビーチ、海が見えるカフェ、ナイトライフなど、リゾート地としても魅力の高い地です。
次のバカンスは、キプロスで猫と太陽にまみれるというのはいかがでしょうか?
……以上が私が訪れてきた、魅力あふれる世界の猫天国です。
猫は世界中に生息して、犬と同様古くから人類と生活を共にしてきた生き物。
世界にはまだまだ、私の知らない猫天国が存在しているでしょう。
ここぞというとっておきの猫天国があったら、ぜひ教えてください。
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