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家族・親戚と繋がる、家系図作成の旅路

昨年コーチングでお世話になった紀子さんとの出会いにより、今年、家系図を作成することとなった。そのかけがえのない旅路を振り返ってみる。

初めはまったくピンときていなかった家系図だったが、紀子さんのブログから家系図の素晴らしさを知っていき、作成のサポートをお願いした。
(紀子さんの家系図サービス:https://www.kakeizu-coaching.com/

2代前は4人、10代前は1024人(トータル2046人)、20代前となると104万人超(トータル209万人超)もいるご先祖様・・・!
(トータルとは、例えば2代前は4人でも、1代前の2人を入れると6人になる。つまり下の代も含めた合計人数のこと。)
み~んな、子孫を応援しているはず!!
国立競技場何十個分にも及ぶご先祖様たちは、みんなあなたの人生を応援している!
という言葉にすごく力を感じた。

家族や実家、そのルーツを知って肯定していくことは、自分の自己肯定感や人格形成にも関わる大事なことだと聞いて、作成を決意した。
今年70歳になる父へのお祝いとしても良いと思った。

家系図を作成するに当たり、12箇所の役所から戸籍謄本を取得した。
自分は東京にしか所縁がないと思っていたが、ご先祖様は栃木や福島、千葉、新潟などから出てきていたことにまず驚いた。
そこにどんなストーリーがあったんだろうかと思いを馳せながら作成を進めた。

家系図を作成して1番驚いたことに、
あまりの「多産多死」の現実があった。
昔はそうだったと聞いてはいたものの、自分の祖父母の代でさえ、幼いうちに儚く消えてしまった命がたくさんあったことに衝撃を受けた。

その当時、どれだけその小さな命が続くことを願ったか、どれほどの悲しみがあったかを想うと、とても切ない。
紀子さんは、そのような小さな命にも思いを馳せてあげることが大事だと、教えてくれた。家系図上では、幼くして亡くなってしまった方々をハイライトしている。
なかったことにはしないよ、という気持ちを込めて。

家系図講座では、昔の家制度、時代背景などを学び、ご先祖様たちの人生に思いを馳せる手助けとなる知識を得た。
昔は「家」という存在がとてつもなく大きく、「家」にどう貢献するかが人生の意義に直結するほど大切だった。
特に家を継ぐ者にとっては、家の繫栄を担い、先代から次の代へと繋ぐ、非常に大きな重圧を感じたことと思う。
そんな一家の主は、家の中で絶対的なリーダーであり、権力者だった。
私の父はきっとこの時代の家の在り方を理想として思い描いていたのだろうと思うと、父の在り方に対して、以前よりも理解できるような気がした。

時代の流れにより、人々は自分の存在を「家の中の一員」から、現代は「社会の中の一員」と感じるようになり、大きな自由を得た一方で、自分の存在意義を見出すのが難しくなった側面もあるだろうと思った。それぞれの難しさがあると思う。

個人セッションでは、家系図から読み解けることを丁寧に説明してもらった。家系図から、「こんな苦労があったんだろうな」と想像したり、「その時どんな思いだったんだろう」など、たくさん考えた。
(親を早く亡くして未成年で家を継いだり、離婚により子供をおいて実家に帰らざるを得なかった女性など、さまざまなストーリーが見えた。)
こうして、紀子さんの多大なサポートのもと、約4ヶ月で家系図が完成した。

そして意図した通り、今年70歳になった父の誕生日祝いの良きタイミングで、家族に披露することができた。
2時間ほど、家族で家系図を見ながら話す時間を取れた。家族が興味を持ってくれたことがとても嬉しかった。
父や母から、祖父母や曾祖父母の話しを聞き出すこともできた。
そして家系図を見せたいと思い連絡を取っていた、疎遠になりかけていた親戚が、帰省中にサプライズで実家に寄ってくれた。
母は「ご先祖様が導いてくれたように思う」と大喜び。
まさに、ご先祖様は家族・親戚が仲良くできるよう願っていると思うし、導いてくれたのだと感じる。

時代とともに希薄化していっている家族の存在。
家制度が変化したからこそ、これからはより意識的に、家族との絆を大切にしたいと思う。
自分の命についても、自分だけの命ではない、と感じるようになった。
私の無意識の中には、ご先祖様たちの存在がちゃんと在る。
母方、父方のご先祖様が代々大切にしていた思いを受け取り、私も大切にしたい。

今回家系図作成を機に、親戚が作ってくれたという先祖代々のヒストリーをまとめた本を父から手渡された。父も内容を覚えていないとのことだったので、要約して家族に伝えたら、またとても喜んでくれた。
普段褒めることのない父から労いの言葉を受けることになり、これもご先祖様に感謝(笑)

私は何度も脳内で過去へタイムスリップしていた。
この物語は、息子やその先の子孫にも伝えていきたい。
家系図は、家に飾って日々思いを馳せることにしよう。

家系図作成の旅路は、期待以上に得るものが多く、心からやってよかったと感じる。
そしてこの旅路は、これで終わりではなく、これからの人生で育んでいくものだとも感じている。

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