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未来と足元

全社のキックオフにて

昨日(02/15)と今日(02/16)の2日間で、僕が今所属している会社のキックオフを行っている。

一メンバーとして参加しているのだが、共有される内容がとても刺激的で次の半期がとても楽しみになっている。全社の戦略を透明化してくれている経営陣に本当に感謝している。

会社として、どこに人的リソースを配分して、その分野に投資をするのかを可視化して数字に起こし、その数字(目標)を成すために何をするのかまで具体的に示されていて非常に納得感がある。

自分が将来経営者になった時、同じようにやっていきたいと思った。

僕が所属している会社は、いわゆる「経営コンサルティング」を行う会社なのだが、その仕事をする上で重要で、明日からの仕事ですぐに活用できる内容も共有された。

その中で特に「そうだよな」と納得したことがある。

「クライアントと一緒に未来を描き、同時に足元の課題を解決するための提案を行う」

というフレーズだ。

未来を描けなければ、事業推進をする上での戦略も描けなければ戦術も打ち出せない。もっと言うと社員に「この会社に未来はあるのか?」と疑問を抱かせてしまう。

そうならないためにも、クライアントと一緒に明るい未来を描き、それを達成する為に戦略を描き、戦術を打ち出さなければならない。

そのために、私達は知識研鑽、能力研鑽をしなければならないと強く感じた。

明るい未来を描くために

まずは未来の大きな絵を描くところから始めるのが私の中ではセオリーだと思っている。これは幼い頃に作文などでも書いた「将来の夢」がとても当てはまると考えている。

考えてみると「将来の夢」というのはそれを語ることだけでワクワクした。毎日が楽しかったし努力を努力とも思わなかった。私の場合は野球だったが、毎日素振りをしたり走り込みをしたりととにかく毎日トレーニングをした。

高校に進学すると、思春期であるのに丸刈りにして、1年のうち360日をチームメイトと過ごし、貴重なオフも練習をした。とにかく頭の中には「野球、野球、野球」「プロ、プロ、プロ」ということしかなかった。

今思い返すと、本当によくやっていたなと思うが、なぜそこまでできたのかと言うと明確な「こうなりたい」という未来があったからだ。

これは、人生においていつ、どこにいても重要なことだと考えている。

「不明確な世の中だから未来を描いても仕方がない」ということもよく聞くが、僕はそう思わない。

なぜかと言うと、目指すものがはっきりしていないと何に力を注ぐべきなのかが分からないし、それが分からなければ努力することもできないと思うからだ。

だから、まずは理想論でいいから「会社として○年後に〇〇したい」という目標を打ち立てることから始める必要がある。

そうは言っても平場で未来を描くことはそう簡単ではないので、僕たちコンサルタントが未来のトレンド(メガトレンド)を読む力が求められると思う。
※ここについてはもっと詳しく書きたいので、別途まとめることにする。

その予測をもとにアジェンダを組み、クライアントとディスカッションをすることでお互いが気持ちよく語る事ができる場を作れると考えている。

足元の課題を解決できないとその先に進めない

クライアントにとって明るい未来を描くことができたら、次は足元の課題解決に取り組む。当然のことだが、足元の課題が山積した状態で先に進もうとすることは、爆弾を抱えたまま自分の能力以上のことをしてしまうという非常に危ない状態だと考えている。

会社経営は、社員の家族の生活まで預かっているため非常に責任が重い。そのため明るい未来に到達する為には、まず足元で課題となっていることをきっちり解決しながら先に進むことが重要だ。

しかし足元の課題と言っても、何を基準に優先順位をつけて取り組むのか?ということが頭を悩ませることではないかと思っている。

ここで僕は”SWOT”と”PEST”を使うことが多い。非常にシンプルでディスカッションを上で使い勝手がいいからだ。もちろんその他のフレームワークも使うが、それは個人的な分析をする時に活用する事が多い。

SWOTとPESTを使ってディスカッションして、最も短期間で取り組めて尚且経営的なインパクトが最も大きなこと、いわゆる”ISSUE”となることを足元で解決すべき課題ということになる。

しかし、ここで1点注意したいのが「その課題を解決した先に何をするのか」も決めておかなければ、足元の課題解決が目的になってしまいバリューが発揮できない。

そのため、ドミノ倒しみたく、取り組む順番も最初の段階で整理しておくことが重要だ。最近のトレンドでいうと「SDGsドミノ」を用いている企業も多いと聞く。

このように足元の課題を解決して、描いた明るい未来の実現に向けて進むのが理想だと思っている。

今自分がやるべきことは?

未来と現状には当然ながらギャップがある。そのギャップを埋めていく作業を通してクライアントの成長に貢献することが経営コンサルティングという仕事の面白さだと思う。

しかしその中でジレンマと戦い続けることになる。ジレンマとの戦いに勝ち続ければ、クライアント共々倒れてしまうことになる。そうならない為には未来のいトレンドと足元にある経営テーマをバランス良くインプットし、常にクライアントにクリティカルな提案ができる状態であることが非常に重要で、常に自分自身はそう在りたいと思っている。

自分自身が最良のアウトプットを出すためにはインプットだけではない、身体のコンディションも非常に重要だ。

僕もビジネスパーソンとしてアスリートの如く、コンディションを整え、自身を研鑽し常に高みを目指し続けて行きたいと思う。

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