24歳、鬱病になる。ー㊼壊れちゃった

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、会社を辞める夢を見たことを書きました。今回は、そんな夢から目覚めて、現実に向き合わなければいけなくなったことについて書き記していきたいと思います。

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あまりにも残酷な目覚めでした。やっと苦しみから解放されたと思ったところで、ぐいっと現実へと連れ戻された絶望は 非情すぎるものでした。なによりも、そんな夢を見てしまった自分に驚きました。つまりそれは、私は”辞める”ことを深層心理で望んでいることを示唆していると思われたからでした。

とはいっても、そんな夢を見たからといって、夢は所詮夢でした。そんなものを真に受けて、そう簡単に現実から逃げるわけにはいきませんでした。

時刻は朝6時。不安に思っていた身体や頭のだるさは、思いの外軽くなっているように感じました。とはいっても多少の倦怠感は残っていましたが、これなら出勤時間までなんとか授業準備を進められそうな感覚はありました。

私は布団から起きて、まず母の部屋を訪れました。母もすでに起きており、会社へ行く準備をしていました。

母は私が部屋に入ってくるなり、心配そうな顔を向けました。そんな母に向けて「体調は良くなったよ。とりあえず、休まずに行ってみるよ」と告げました。

それ聞いてもなお・・心配そうな母でしたが、「それなら…いいわ…」と返してくれました。

私は自室に戻り、パソコンを開きました。その日の授業は高1と高2の英語の授業。受け持っているクラスの中で、特に力を入れている2つのクラスなので、気持ちを入れ直して、授業資料を作ろうと思いました。

まずは、高2クラスの長文読解の課題を準備するところから。あらかじめ作ってある全講師共有の問題プリントをダウンロードして、問題を解いていき、そこから自分なりにクラスのレベルに合った問題へと調整していきます。まずそのためにも、まず長文を読んで、問題を解いていかなければなりません。課題となっている長文に目を向けました。

そこで、異変に気付きました。

英語が…読めないのです。

全くもって、英文が頭に入ってこないのです。英文が難しいからか…ってそんなはずはありません。高2の長文読解の英文なんて、卒論で何十もの英語論文を読んできた私にとっては、5分もかからないほど簡単に読める代物です。でも読めないのです。英語を追っていくことを、頭が拒否してしまっているのです。

それでも、無理矢理に頭へと英語を押し込んで問題を解こうとしました。それで設問1の解答をノートに記そうとした時、再び異変に気付きました。

文字が全く書けなくなっていました。

ボールペンを持つ手に、力が全く力が入らないのです。普通に書こうとしても、ノートにはぐにゃぐにゃ・・・・・・汚い文字が羅列されていきました。

その時私はやっと悟りました。そうです、私はもう限界を超えていたのです。いくら寝るかはもう問題ではなかったのです。私はこの数週間で、完全に壊れてしまっていたのでした。


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