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24歳、鬱病になる。ー<76>ゴッドねーちゃん

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、熱海のホテルへたどり着いたことまでを書きました。今回は、その夜の出来事について書き記していきたいと思います。

・・・

夕食は、ホテル内にあるフランスレストランでのコース料理でした。兄はコーラを、母はビールを嗜みながら、ちまちまと出てくる料理をしょくしていきました。私は普段お酒を飲まないのですが、折角のフレンチなので、白ワインを頼んでいました。

夕食が終わると、大体7時半くらいになりました。部屋に戻って、私たちはテレビを観ながら、皆寝る体制に入っていました。私はテレビを観る気がしなかったので、イヤフォンをしてYouTubeを流しながら、ウトウトとしていました。

すると、イヤフォンから"テンテンッテンテンッテッテッテンッ"という音が鳴り始め、私は目を覚ましました。そしてスマホを手にして画面を見てみると、LINE電話が来ていました。

相手は、大学時代のサークルの先輩でした。その先輩は、サークルで出会った人のなかでも特に大好きな姉御肌の女の先輩でした。しかし昨年のサークルの忘年会で会ったきり、連絡をしていなかったので、急な連絡に面を食らいました。

「はい」と私は電話に出ました。

「もしもし、こんばんは」と、紛れもない先輩の半笑い声が聞こえました。それと同時に、なにやら周りでがやがやしている音が聞こえてきました。

「あのね、ノート読んだよ」と先輩は言いました。私は一瞬何のことかわからなかったですが、すぐに新幹線のなかでnoteに投稿した"リスタート"の記事であると了解しました。

「ええっ!?ありがとうございます」と、私は思わず笑みをこぼしながら言いました。先輩は私がnoteをしていることは知っていましたが、今まで「noteを読んでいるよ」なんて一切言ったことがないし、スキやTwittreへの”いいね”などついぞしてくれたことがなかったので、そんな先輩が私のnoteを読んでくれたことが、私は心底嬉しかったのでした。

「いや~、元気かな~って心配になっちゃたよ」と先輩は声を掛けてくれました。

「はぁ…今は一応元気ではあります」と返しました。

「いやね、色々あるけどさ、読ませてもらって思ったのはさ、全部運なんだなってことだよ。あたしもね、けっこうしんどい職場なんだけどさ、辞める人は辞めるんだよ。それはさ、全部"巡り合わせ"なんだよね」と先輩は言ってくれました。私が色々と思いを巡らせてたどり着いた"巡り合わせ"というキーワードに先輩が言及してくれたことは、本当に嬉しいことでした。

それから1時間弱、先輩との会話は続きました。近況報告だけでなく、お互い趣味が合うので、映画の話やプロ野球の話などもしました。また先輩は、私たちと同じサークルの後輩(私にとっては先輩)と渋谷のクソうるさい居酒屋で飲んでいるらしく、度々「うるさくてごめんね」「酔っ払いでごめんね」と、半笑いで言ってきました。

電話の最後には、「年内のどこかで飲みに行きましょう」と約束しました。


記事のバックナンバーなどは、こちらのマガジンでまとめていきます。