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悪とは何か

悪とは、亜の下に心という漢字が付いている。
亜とは、『第二の、次ぐ』という意味がある。

ということは、悪とは、二番目の心を持っている人を言う。
二番目があるということは、一番目の心もあるということだ。

一番目の心は、表向きの心。
二番目の心は、下に隠されている心。下心。

つまり、悪い心を持っている人間というのは、表向きとは違う裏の心を持っている人間を言う。

これは一般の人がイメージしている悪とは違ったイメージだ。

自分の子供が犯罪を犯し、その子を守るために名乗り出た父親や母親は悪人である。

何らかのセールスを行う人間だって悪人である。お客様のために、とか言っている店とかも大体悪い店だ。悪くなきゃなかなか稼げないもんだ。

逆に、暴力的で近づきたくもない人間であるにもかかわらず、全くそれが表も裏も関係なく表れている人間は悪人ではない。

もしそれが悪であるとするならば、最近頻繁に出没している熊も悪ということになる。

そうした人や動物は、単純に近づきたくない人や動物であって、悪とは無関係だ。

悪は私たちが思っているような悪ではない。

例えば、犯罪者=悪とは限らない。

誰かを殺した犯罪者が、自分が殺した動機や犯罪実行の経過などを全て人に暴露すればその犯罪者は悪人ではなくなる。しかし、一つでも事実を隠してしまえば、悪人となる。多くの場合、犯罪者と悪人は一セットだ。たいてい犯罪者は自分の罪を隠すからである。だから、まぜこぜで使われて、結局犯罪者は悪人とみなされるようになった。

とすれば、エンパイアステートビルに突っ込んだテロリストも悪人ではない。危ないやつと悪人は違う。

人は常に悪であるというわけではない。悪人であるときもあればそうでない時もある。例えば仕事で悪人やっている人はプライベートでは善人かもしれない。

あらゆる人は悪人であったことが1度はあるだろう。また、悪にも様々な悪がいて、具体的な中身がわからなければいけない。自分の中身を全て晒したことがある人は、ルソーくらいのものかもしれない。

人は悪というものに良くないイメージを持っているから、悪人というものにも良くないイメージを持つ。人は言葉の本来の意味よりは、イメージでとらえてしまうものである。









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