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体験✖️マーケティングビジネス。お茶も情報も鮮度が重要。大切なのは「発信しないこと」を決める


受賞を通じて見えてきたこれからのお茶ビジネス  
食業界に必要な「体験×マーケティング 」
鮮度がある情報はSNSで発信 
大事なのは何を出すかよりも "何を出さないか

🍵日本茶の魅力を世界に発信する「 Tea Room Radio 」🍵
日本茶の魅力を世界に発信しながら、ビジネス視点でブランディング・マーケティングも学べるラジオ番組です
Apple Podcast:https://onl.sc/BUNwS8a

■登壇ゲスト
堀口大輔(鹿児島堀口製茶有限会社/株式会社和香園 代表取締役社長)
齊藤潤一(こゆ財団代表理事/AGRIST株式会社CEO/クリエイティブディレクター)
中嶋ミエ(パーソナリティ/初代かごしまCAHガール)


 "  体験✖️マーケティングビジネス。お茶も情報も鮮度が重要。大切なのは「発信しないこと」を決める  "

中嶋:皆さんこんにちは!パーソナリティの中嶋ミエです。今回も皆さんと共に、短時間で簡単に学べる日本茶の魅力、また日本茶ビジネスの未来を、堀口製茶社長の堀口さんと地方創生DAOのプロデューサー・齋藤潤一さんと一緒に語っていきたいと思います。お二人、よろしくお願いします!

堀口・齋藤:よろしくお願いします!

受賞を通じて見えてきたこれからのお茶ビジネス

                                   提供:堀口製茶

中嶋:早速ですが、堀口さん。先日はパリでの受賞、おめでとうございます!どのような賞を受賞されたか、詳しく教えていただけますか?

堀口:パリの日本茶コンクール”Japanese Tea Selection Paris 2022”で、「カクホリ 紅茶べにふうき」が金賞に選ばれ、その授賞式に参加してきました。授賞式の場で最終的なグランプリを決めるのですが、結果的にグランプリをいただきました。

中嶋:素晴らしいですね。パリの授賞式では、どういったお気持ちになりましたか?

堀口:祖父の代からお茶づくりが始まり、祖父から父、父から僕へとつながって、日本だけでなく世界でも評価をいただいたことで、これから先のお茶ビジネスとしてどのように世界に発信していくか、より明確に見えてくるものがあったと感じています。


食ビジネスに必要な体験マーケティング

                                   

中嶋:鹿児島で活動をしていると、鹿児島茶や日本茶の分野は”世界への発信が苦手”というイメージやお話を聞くのですが、齋藤さんは日本茶をより世界に広げるためには、ビジネスの目線からどういったことが必要だと思われますか?

齋藤:いろいろな視点がありますが、日本のお茶は業界全体で頑張っていますし、こだわりも尋常じゃないくらい持っているので、基本的に全部おいしいです。ただ、飲む人は”体験”を求めているので、お客様に喜んでもらうという意味では、ブランディングやマーケティングはとても大事だと思います。さらにもっと大事なのは、それを伝えることですね。これはお茶だけに限らず、クールジャパン全体がそうかもしれません。どうしても伝えるのが下手なので、もっと「これでもか!」っていうくらい伝えた方がいいと思います。なので今回、堀口さんがSNSに上げていた動画はすごく良かったと思いますね。たった1クリックで何千人にもリーチでき、お茶を飲んでもらえるような”体験マーケティング”が、お茶を中心として、今後の飲食業全体に必要になってくると思います。堀口さん、実際にSNSでの反応はどうでしたか?

堀口:そうですね。授賞式の様子を撮った動画を上げましたが、皆さんの反応がすごく良かったです。齋藤さんがお話されていた”伝える”ことは、飲食業全体もそうですが、お茶の業界において、特に必要であることをあらためて感じました。


鮮度がある情報はSNSで発信

中嶋:なるほどです。いろいろな方に商品を手に取ってもらうためには、やはり知ってもらうことが大切ですよね。今のSNSのお話にもありましたが、日本茶の魅力を伝えるためにはSNSの活用が重要になってくるのでしょうか?

齋藤:とても重要ですし、もはやSNSを使っていない企業は衰退すると言っても過言ではないと思っています。地方創生DAOでも、オンラインサロンのコミュニティにメッセージを投げかけるとすぐに返信が返って来ますし、メールと比べても圧倒的にスピード感が違いますね。このスピード感はとても大事だと思います。

中嶋:堀口さんがSNSで発信をする上で、気をつけている点や心がけていることはありますか?

堀口:そうですね。僕が体験して知った情報をタイムリーに伝えることを大事にしています。その情報を必要とする人に向けて、できるだけ同じタイミングで伝えるためにも、さまざまなSNSを使っていますね。

中嶋:鮮度が大切なんですね。

堀口:時間が経つと僕の中でも鮮度が落ちてしまうので、今回のパリの授賞式でも、受賞している最中の写真を撮ってSNSに上げていました。


大事なのは何を出すかよりも "何を出さないか"

中嶋:すごいですね!堀口製茶さんといえば、お茶の全てが体験できる「大隈茶全(おおすみさぜん)」を展開されていますが、これからの”体験ビジネス”と”お茶の未来”の融合について、齋藤さんからお話を伺ってもよろしいですか?

齋藤:SNSの情報発信でいうと、とにかくたくさん発信すれば良いと考える人が多いです。しかし、「なぜあなたがやるのか」という点に注目して、”何を出すか”よりも”何を出さないか”の方を重視することが大切だと思いますね。

中嶋:なるほど。相手が求めるニーズをキャッチする力も必要になってくるのでしょうか?

齋藤:そうですね。ニーズをキャッチするには数字を見るのが一番です。数字が高く、かつニーズがあると思ったら、そういった情報を地道にSNSに上げていくことが大事ですね。体験ビジネスの話をすると、実はSNSの延長上にある最高クラスに値するものが”体験”で、大隈茶全の裏にある茶室が”体験”を含めて、とにかく素晴らしい空間なんです。以前、地方創生DAOでも利用させてもらいましたが、堀口製茶はそういった意味でもバリューチェーンができていると感じました。

中嶋:ありがとうございます。”体験”や”経験”にお金を払う時代であることや、”何を買うか”ではなく”誰から買うか”など、SNSを活用することの重要性について伺うことができました。堀口社長、齋藤さん、ありがとうございました!

堀口・齋藤:ありがとうございました!


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