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地域は「言語明瞭・意味不明」

本腰入れて活動した結果、原因の仮説として置いてみました。
元々は、今のタレントをされている方の祖父が総理大臣を行ってたときに言われた言葉のようです。
※個人的には、大体の政治家が同じと思うので、槍玉に上げられるのは少し可哀そうですが。

なぜか

  • 立場や業務、世代など共通項が多く、共通認識を有していた

  • 課題や行動が明確だった 

その結果

  • 既存の解決法が通用しなくなった

  • 新たな課題が発生した

今まで特に考える必要が無かったから、急に考えろと言うのも難しいとは思います。そもそも、何をどう考えるか分からないだろうし。

どうするか

①現状を定量的に把握する

 1つ問題です

皆様の地域の高齢者は何人いますか?
また、高齢人口率は何%ですか

 急には分からないかもしれませんが、実は調べることは可能です。

 自治体はオープンデータとして、人口などの数値、各種検討会の議事録、各部門の事業計画や予算計画など、いろんな情報を公開しています。
 なので、横浜市のデータを私が閲覧・整理することも可能です。
※ちなみに中区の高齢者人口は約46,700人、寿町は約1,800人です。

例)横浜市中区と寿町の比較

②現状を論理的に分解する

「高齢化が問題だ」と言うのは簡単です。

では、本当に高齢化は問題なのでしょうか?
高齢化が問題だとしたら、問題点はどんなことで、対象は、どこにいるどんな人なのでしょうか?

先程の中区と寿町の場合、中区の高齢人口比よりも20%以上高くなっています。比率の多さは問題かもしれません。 

では、そもそも「高齢者」は何歳以上だと思いますか?

先程の中区と寿町の高齢者を細かく分けてみました。
そうすると、問題の輪郭がぼんやり見えてきます。
今回、高齢者は60歳以上と定義しています。

理由は、国の年齢人口分類に合わせたからです。

https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/13897.pdf

しかし、福祉の分野では、「65歳以上が前期高齢者」「75歳以上が後期高齢者」としています。
定年も65歳に延長されていたり、年金支払も後ろ倒しなど、実は高齢者の定義は一義ではありません。

そこで、福祉を軸に高齢者を下記に細分化しました。
・60~64歳
・65~74歳(前期高齢者)
・75~84歳(後期高齢者)
・85歳以上(後期高齢者)

例)横浜市中区と寿町の高齢人口比

こうしてみると、顕著に離れているのは、65歳~84歳までとなります。
65歳未満は中区と寿町の差は縮まり、85歳以上に至っては寿町は中区を下回ります。
こんな感じで対象者を中区の65歳~84歳に絞り込みをかけていきます。

この後性別と丁目で分解してみました。

例)横浜市中区と寿町の高齢人口比(丁目別)
例)横浜市中区と寿町の高齢人口比(丁目別・男性)
例)横浜市中区と寿町の高齢人口比(丁目別・女性)

地域では寿町一丁目は明らかに値が低いとが分かります。また、女性は寿町四丁目に多いことが見えてきます。
この結果、寿町内でも寿町二丁目から寿町四丁目の65~84歳、特に女性は寿町四丁目が多そうと見えてきました。

さいごに

言われてみると、「そんなことか」と思います。
でも、実はこれが行われていないのが実態です。

耳触りの良い言葉で思考停止してはいけない状況に来ています。
ぜひ、一緒に考えていきましょう。
(自分の地域でもやってみたいと言う方がいれば、お手伝いします。)


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