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虐待犬ナツ〜幸せな犬生へ〜

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人に虐待され生きる気力すらも失った犬。生きたいと思う少しの可能性にかける動物保護センターの佳子と犬の人生と犬生を描いた物語になります。
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#保護猫

虐待犬ナツ 〜幸せな犬生へ〜

人からの虐待を受け、完全に心を閉ざしてしまった犬にアナタの人生の最後を看取ってもらえたら人として、どんな気持ちになれるんだろうか? 第五話 奈津「ママ、ナツうちで飼ってもいい?私ずっとナツの面倒見るから」 母親「だーめ。生き物を飼うって奈津がおもってるほど簡単な事じゃないんだよ」 十月の秋晴れの日の里親探しのイベントだった。 奈津「ご飯も寝る時も奈津が全部やるから。ママお願い」 母親「...だめ。」 佳子はこのやり取りを微笑みながら見ていた。 山岸佳子「奈津ち

虐待犬ナツ 〜幸せな犬生へ〜

人からの虐待を受け、完全に心を閉ざしてしまった犬にアナタの人生の最後を看取ってもらえたら人として、どんな気持ちになれるんだろうか? 今この時、この瞬間にも我々が幸せに生きてる時にも心に大きな傷を負わされてしまう人間、動物がたくさんいると思う。 この作品を通じて一件でも多くの被害をなくしていきたい。人と動物を大切に想う人のためにその想いで僕はこの作品を描いていきます。

虐待犬ナツ 〜幸せな犬生へ〜

人からの虐待を受け、完全に心を閉ざしてしまった犬にアナタの人生の最後を看取ってもらえたら人として、どんな気持ちになれるんだろうか? 第四話 職員会議の打ち合わせでナツについての話し合いがあった。 山岸佳子「心は開いてくれない日々が続いていますがご飯も食べるようになってきています。立ち上がる事は一度もないです。健康面では足などに異常はなさそうですが、なぜ立ち上がる事をしないんでしょうね。」 職員「どういった状況で虐待を受けていたのかは分からないけど、立ち上がる事すらも許

虐待犬ナツ 〜幸せな犬生へ〜

人からの虐待を受け、完全に心を閉ざしてしまった犬にアナタの人生の最後を看取ってもらえたら人として、どんな気持ちになれるんだろうか? 第三話 半年以上経ってもナツの状況は変わらなかった。 佳子は2年前の事を思いだした。 虐待を受け、深夜に動物病院の前に捨てられた、まだ子犬の柴犬の事だ。両耳は切断され、片方の目は失明していた。この子もナツと同じく病院で治療を受けカタツムリ保護センターで生活をしていた。この子の将来が幸せになるようにと佳子はこの子をハッピーと名付けた。 山

虐待犬ナツ 〜幸せな犬生へ〜

人からの虐待を受け、完全に心を閉ざしてしまった犬にアナタの人生の最後を看取ってもらえたら人として、どんな気持ちになれるんだろうか? 第二話 保護センターでの佳子とナツの生活が始まった。 保護センターには三十匹近い犬と他にも色々な事情を持つ動物達が暮らしていた。 他の犬達が物珍しそうにナツの周りに集まり尻尾を振りながらナツの匂いを嗅いだりしナツを歓迎してくれているような雰囲気だった。 しかし、ナツはただ震えるだけで仲間達と目すらも合わせる事が出来ていなかった。入院の間

虐待犬ナツ 〜幸せな犬生へ〜

人からの虐待を受け、完全に心を閉ざしてしまった犬にアナタの人生の最後を看取ってもらえたら人として、どんな気持ちになれるんだろうか? 第一話 体中傷つき動けなくなっている犬がいると動物保護センターに連絡が入った。 連絡を受け現場に向かったのは、カタツムリという保護センターの職員【山岸 佳子】だった。 川沿いのサイクリングロードに着くと一匹の柴犬がいた。 体は信じらないぐらい痩せ細り、尻尾もなく毛並みは酷すぎるぐらいに荒れてしまっていた。こちらを睨んでいるようだが、動く