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虐待犬ナツ〜幸せな犬生へ〜

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人に虐待され生きる気力すらも失った犬。生きたいと思う少しの可能性にかける動物保護センターの佳子と犬の人生と犬生を描いた物語になります。
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2019年12月の記事一覧

虐待犬ナツ 〜幸せな犬生へ〜

人からの虐待を受け、完全に心を閉ざしてしまった犬にアナタの人生の最後を看取ってもらえたら人として、どんな気持ちになれるんだろうか? 第八話  奈津の余命宣告が医師から母親へ告げられた日、センターに戻ったナツにも変化があった。 山岸佳子「ナツ、ご飯の時間だよ。最近あんまり食べてないから、沢山食べてね!」 普段と同じようにナツに餌を与え、なかなか食べようとしないナツに佳子は話しかけていた。 山岸佳子「ナツは寂しいよね。せっかくナツの事を一生懸命に思ってくれる人が出来たの

虐待犬ナツ 〜幸せな犬生へ〜

僕の夢 自分は小さい時から親にお願いをしていろんな生き物と生活をしてきた。 熱帯魚、ピラニア、大型の魚、ヤモリ、カエル、カブトムシ、昆虫類、ハムスター、インコ、犬 自分が小さい時から両親にこういった環境を作ってもらえたから今でも生き物という存在が好きで、生き物を大切にしたい。そういう思いになったんだと思います。 生き物と人との共存て当たり前のように感じるけど、生き物を飼う、生き物に接するという事は人が人に接するのと同じく、言葉は通じないけど、どんなに小さい生き物でもお

虐待犬ナツ 〜幸せな犬生へ〜

人からの虐待を受け、完全に心を閉ざしてしまった犬にアナタの人生の最後を看取ってもらえたら人として、どんな気持ちになれるんだろうか? 第七話 奈津の緊急オペは5時間に及んだ。 医者「オペは終わりました。心臓の動きが非常に弱まっているため、今後も入院してもらい経過観察をしていかなければなりません。完治出来る可能性は今のところ、非常に少ないかと思われます」 母親「先生、この子をなんとか助けてください。お願いします。」 医者「我々も全力で奈津ちゃんの回復をサポートしていきた

虐待犬ナツ 〜幸せな犬生へ〜

人からの虐待を受け、完全に心を閉ざしてしまった犬にアナタの人生の最後を看取ってもらえたら人として、どんな気持ちになれるんだろうか? 第六話 カタツムリ保護センターを離れ、父親、母親、奈津の三人とナツの一般家庭での生活が始まった。 奈津「ナツ、いらっしゃい!今日からずっと一緒にいられるね。ご飯も私があげるからお腹減ったら教えてね!」 奈津は毎日朝は早起きをしナツに餌を与え、学校へ行き帰宅したらすぐにナツの横に寝っ転がるようにして話しかけ、ナツはリビングで寝ていたがナツに