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ククブクの味見

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海外の料理本のことならククブクにお任せ! 優れたデザイン性があり、コンセプトにひとと風土と文化が見える海外の料理本「cookbook」を紹介するマガジン「ククブク」を、noteで…
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2020年4月の記事一覧

そのcookbookは未来のレストランの灯りだ

業界を守るためにシェフたちが集結 レストランで働くひとたちは、今回のコロナ禍の被害者でありながら、希望の火を灯しつづけてもいます。 日本ではシェフや企業が有志で立ち上げたプロジェクト「Smile food project」が、最前線で働く医療従事者たちのために食糧支援をおこなっています。 先日はNHKの『あさイチ』でも放送されたので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。 本当に頭が下がる思いです。 こうした取り組みのひとつとして、アメリカでは超有名シェフたちが一

非常事態ってやつも歓迎です ニクエサカナエ

Eaterが選んだ2020年春のcookbook その8 4月いっぱいにわたって見てきました、Eaterオススメの春の新刊cookbookも今日が最終回。 情報元となっているのは、アメリカのフード情報サイト「Eater」に3月24日付けで掲載された記事です。 前回はイタリア・サルデーニャ島の地方料理のcookbookと、イタリア料理のバイブル『The Silver Spoon』のベジタリアン・バージョンという、2冊のイタリア料理本をご紹介しました。 イタリアといえば、C

作って食べて、イタリアにエールを!!

Eaterが選んだ2020年春のcookbook その7 アメリカのフード情報サイト「Eater」の3月24日付け記事から、この春に発売される注目の新刊cookbookをご紹介しています。 前回は映画俳優でタコスショップも経営しているダニー・トレホのcookbookと、ロンドンの人気シェフ、ヨタム・オットレンギの相棒、サミ・タミミのパレスティナ料理のcookbookをご紹介しました。 ダニー・トレホにこんな風にブリトーを勧められたら、断れる気がしない。 でもイースターに

マチェーテを置いたあとで

フード情報サイト「Eater」の3月24日付け記事から、今春発売される新刊cookbookをご紹介しています! 前回は日本でもおなじみのパティスリーシェフ、ドミニク・アンセルのベイキングの基本cookbookと、アメリカやイギリスなどで注目を浴びている新しい飲食業態「サパークラブ」発のcookbookをご紹介しました。 すでに日本でもフリーランスのシェフが増えつつありますが、アフターコロナの世界では店舗に縛られない飲食のかたちが普通のものになっていくかもしれませんね。

甲殻類よ今夜もありがとう

Eaterが選んだ2020年春のcookbook その5 春と秋はcookbookが大量に発売されるシーズン。 今日もアメリカのフード情報サイト「Eater」から、今春発売の新刊cookbookを見ていきたいと思います。 前回はアメリカ西海岸にあるラミ島の自然美あふれるcookbookと、ニューヨークの人気韓国ダイニングが出した新感覚の韓国料理のcookbookをご紹介しました。 韓国料理のあざやかな赤は、なんだか生きるための活力をくれる気がしますね。 本日は日本でも

生きていくんだ、記録するんだ

Eaterが選んだ2020年春のcookbook その4 アメリカのフード情報サイト「Eater」の3月24日付け記事から、この春に発売される新刊cookbookをご紹介しています。 前回は自宅で本格タピオカドリンクが作れるcookbookと、『シェフのテーブル』でもおなじみのスロヴェニアのシェフのcookbookをご紹介しました。 スロヴェニア。 行ってみたい国のひとつだなあ。 そういえば、トラベルカルチャーマガジンの『TRANSIT』が、バックナンバー10冊の立ち

よし、わかった! ミステリー界の偉大な探偵たちは、どうしてみんな美食家なのか?

エルキュール・ポワロからネロ・ウルフまで、探偵小説の中で「フーディー」であることが意味するもの② Eaterに掲載された「Mystery Solved: Why Literature’s Greatest Detectives Are All Obsessed With Food」という記事を読んでいってます。 記事を書いたライターのマッケンジー・グリフィンが、探偵小説に登場する3人のグルメ探偵たち — エルキュール・ポワロ、ピーター・ウイムジィ卿、ネロ・ウルフ — を時代

謎は解けた! ミステリー界の偉大な探偵たちは、どうしてみんな美食家なのか?

エルキュール・ポワロからネロ・ウルフまで、探偵小説の中で「フーディー」であることが意味するもの① いつものようにEaterを眺めていると、こんな記事が目に入りました。 どうして探偵小説の主人公には美食家が多いのか、について書かれているマッケンジー・グリフィンの論考。 ぼくはミステリーをそれほど読まないのですが、友人や先輩にロス・マクドナルドやアン・クリーヴスを勧められたりしたときは、その都度読むようにしています。 それにポール・オースターが好きなので、よく彼の主題となる

外出自粛 yo say ならば家でタピるんだ

Eaterが選んだ2020年春のcookbook その3 アメリカのフード情報サイト「Eater」に3月24日付けで掲載された記事から、この春に発売される新刊cookbookをご紹介しています。 前回はユダヤの宗教儀式までコミカルに学べるユダヤ料理のcookbookと、ニューヨーク・タイムズ紙の料理記者によるネオ・フランス料理のcookbookをご紹介しました。 デリカテッセン「ワイズ・サンズ」の海外1号店は東京・丸の内にあるので、みなさんぜひ足を運んでみてくださいね(2

ジューイッシュ・ベイビー

Eaterが選んだ2020年春のcookbook その2 アメリカのフード情報サイト「Eater」が選んだ、この春に発売される新刊cookbookを見ていってます。 前回は、都会から田舎に移住したエンターテインメント業界出身のオーナーに買い取られ、魅力的なレストランへとリニューアルした「フェニシア・ダイナー」の初のcookbookをご紹介しました。 アメリカのロードムービーに出てきそうな、本当に懐かしいダイナーでしたね。 今日はサンフランシスコのユダヤ系デリ初のcook

たっぷりのバターミルクに甘えよう

Eaterが選んだ2020年春のcookbook その1 ただでさえ自粛ムードの世の中で、さらに悲しい別れがあったりして、本当にやりきれない毎日ですが、この場所では未来を向いていきましょう。 オンライン・フードマガジンEaterによる、恒例の春の新刊紹介。 2020年春シーズンに発売されるcookbookが、今年は15作品取り上げられています。 また何日かに分けて見ていきましょうね。 まずは序文から。 *** 続きはぜひククブクのページでご覧ください!

【全文掲載】インスタントポットを買ったらぜひ読みたい料理本

はじめにこの記事は2018年8月1日に「ククブク」に掲載したものです。 新型コロナウイルスの拡大防止のため、全国で休校措置がとられているいま、出勤前にインスタントポットなどの電気圧力鍋で食材を仕込んだり、お子さんが自分たちで料理をしたりしているご家庭もあるかと思います。 そんなご家庭の料理のアイディアのご参考になればと願い、この記事を再掲いたします。 2018年後半、人気調理機器のcookbookは次のフェイズへ 日本でも、共働き家庭に愛用者が増えているインスタントポッ