流行が本当に怖いと思った話

先日、clubhouseでスイーツメディアやスイーツライターたちが集まるトークがあったので視聴していたときの話。

「どんなスイーツ食べたい?作ってもらいたい?」という話題でトークが進んでいたときに、ある方が

「クロワッサンドーナッツが食べたい」
という発言をしたときに、ちょっと奇妙な沈黙と緊張が生まれました。

「え…クロワッサンドーナッツ…なんですかそれ?クロワッサンを油で揚げるのですか?」

「NYで流行ってるんですよ。
ほら、何年か前に表参道にもお店ありましたよね。そうそう、ドミニクアンセル。」

「へぇーーー」
(そんなのがあったのね、という類のリアクション)

…このやり取りを聞いたときに、
「怖っ」
と、心底震えました。

私だけだったかもしれない。

ドミニクアンセルベーカリー。
クロワッサンドーナッツ(クロナッツ)。
あんなに流行ったのに。
あんなにメディアにも取り上げられて、
行列もたくさんできたのに。
しかもわずか5年くらい前の話。

そのわずか数年の間に、もうスイーツ好きと自負する人たちの記憶に残っていないという。

なんと恐ろしい…おぞましい業界なんだ。スイーツ。
私たちがいかに流行を使い捨てて生活しているかを改めて実感し、そういう世界で仕事をするってのは本当に怖いことだな、と思いました。


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