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ビジネスマンとして知っておきたい「会計知識」

今回は、社内勉強会として「会計」について行います。
「会計」と一言で言っても、家庭での帳簿をつける家計簿の家事会計や経理部や財務部が行っている簿記知識の必要とするものまでたくさん種類があります。
今回は、ビジネスマンとして知っておきたい会計のポイントをお伝えしたいと思います。

ちなみに、我が家では「家計簿」をつけており、毎月家族会議で経費の削減方法を考えたり、余暇を楽しむ費用をどう捻出するか考えたりしております。

最近は、通信費削減で楽天モバイルに変更しました(笑)
1G以内だと0円です!!
食費では、近所のスーパーで専用電子マネーが始まり、お得ポイントを活用しています。
あと在宅勤務となりましたので、コンビニエンスストア、自動販売機の利用禁止となりました(笑)

個人的な話は置いておきまして・・・「会計」と聞くと・・・

経理だけ勉強すればいいのでは?

経営層だけでしょ必要なのは!!

と思われましたか?

日本マクドナルド創業者の藤田田さんは管理職以上は簿記知識が必須と言われておりました。
経営層に近づくにつれて会計知識が必要なことは、なんとなくわかると思いますが、現場社員にまでは必要ないような・・・ですよね?(笑)

考えてみてください!!

利益獲得にかかわる人達は企業全体なのです!!

会計知識が無かったら・・・
営業マンが売上が必要とガンガン値引きして売りまくって赤字になるとか・・・
製品にこだわって時間もお金も部品もかけて利益度外視で仕上げてしまう工員さんがいるとか・・・
考えなく作業してミスが続いて不適合の連続で作り直しややり直しが続くとか・・・
問題の根本を解決せずに、過剰品質で事なきを得ようとする品質管理の人がいたら・・・

なんてことも!!

これすべて企業利益に関係してきます。

会計知識があれば、仕事に対する姿勢が変わってくるということですね。

その点についてお伝えしていきたいと思います。

会計とは

会計4

多くの場合、会計という語は企業などの組織における会計を指し、金銭や物品の出納を、貨幣を単位として記録、計算、管理等することを意味します。これは情報の利用者が事情に精通した上で判断や意思決定を行うことができるように、経済的な情報を識別し、測定し、伝達するプロセスであり、「経理」とも称されます。

会計の歴史は古く、古代には既に会計や帳簿の起源があります。ものを数える行為や、物資を管理する行為に関係し、文字の使用よりも早く行われていたそうです。物資を集めて分け与える管理は再配分とも呼ばれ、古代の会計や帳簿は再配分と密接な関係にあったそうです。
近代的な意味での会計、複式簿記原理にのっとった会計計算が行われるようになったのは、中世イタリアの商業都市においての地中海貿易となります。貿易と金融の複雑化や、商人の識字率の上昇も帳簿の発展を後押ししました。

「ヴェニスの商人」の舞台は、地中海貿易で栄える商業都市ヴェネチア!
船を所有する商人が、自らの肉1ポンドを担保に、ユダヤ人の高利貸しから借金をしてしまうというストーリーですが、簿記を知っていると、この名作を何倍も楽しむことができます。
ちょうどこの時代に「簿記」が発展したということです。

インド・アラビア数字がイスラーム世界からヨーロッパへ伝わり、計算や記録が容易になっていったことも会計の発展に繋がります。

※インド・アラビア数字
インド数字に起源を持つ十進記数法の数字である。インド起源の数字にもかかわらず「アラビア数字」と呼ぶのは、アラビアからヨーロッパへ伝わりそこで"Arabic numerals"と命名されたことによる。日本ではその後定着したことから、一部で洋数字と呼ばれることもある。また、筆算に用いる数字であるため算用数字とも呼ぶ。日本の法令ではアラビア数字もしくはアラビヤ数字と呼んでいる。
0,1,2,3,4,5,6,7,8,9
                          ※Wikipedia参照

さぁ、いよいよ本題に入りますが・・・
「会計」を毛嫌いしなくて大丈夫です!!

経理や財務部門にいないかぎり、必要なのは「ざっくりわかる」「なんとなくわかる」ぐらいの能力で大丈夫です。

まず覚えてもらいたいのは
企業会計には、大きく分けて2つの種類があるということです。

それは「財務会計」「管理会計」です。

そして、覚えておきたい「会計」は「管理会計」です。

財務会計と管理会計の違い

財務会計と管理会計の違いをまとめると下図の通りとなります。

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企業1年間の決算書を作成して外部に公表するための会計を「財務会計」と言います。
身近なもので言い換えると企業の「成績表」のような役割です。

それに対して「管理会計」は「健康診断書」のように、問題となるとこを見つけ出したり、治療するための方向性を考えたりする指標となります。

つまり、ビジネスマンとして知っておきたいのは「財務会計」ではなく、「働く方向性を考える会計」である「管理会計」となります。

管理会計とは

管理会計

管理会計とは、表でも記載した通り、自社の経営に活かすために作成する、社内向けの会計です。経営者は、管理会計の情報をもとに、自社の経営について分析したり意思決定を行ったり、製品や人事に関する施策を打つことができます。管理会計は、英語ではManagement Accountingといいます。管理会計は、まさにマネジメントするための会計であり、経営に役立つために導入されるしくみです。
基本的に、社内でのみ使用しますので、データの収集方法やフォーマット、記載のしかたなどに厳密なルールはございません。期間にも定めはなく、週単位、月単位、年単位と、会社ごとに運用しやすい期間で作成します。
作成する資料は、予算管理や原価管理で構成され、事業計画書、中期経営計画資料、取締役会資料といったものに活用します。
任意で行うものなので、管理会計を取り入れていない企業もあります。

管理会計を導入するメリット

・業績の管理がしやすい
・問題を早く見つけることができる
・適切な施策を早く打てる
・売上向上・コスト削減による利益向上ができる
・経営知識が身につく

「管理会計」は「財務会計」と違って任意となりますが、経営戦略の指針となるものです。難しいルールもなく、経営者が欲しいと思う内容に合わせて自由にカスタマイズできますので、スピーディーな経営判断のために導入するべきでしょう。

また、従業員全員が「管理会計」の知識を身につけるように導入することが重要です。

単なる帳簿作成業務としてではなく、企業という「船」が、この社会の荒波を乗り越え、正しい道を進んでいくための「羅針盤」として使いこなせるようにすることが大切です。
大手企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業であっても、「管理会計」は経営判断に役立つ資料になるため、導入することをお薦めします。

従業員全員が「ワンピース」の麦わらの海賊団のように優秀になることが理想ですね(笑)

管理会計は難しい?簡単?

困る工員

「会計」を毛嫌いしなくて大丈夫です!!

経理や財務部門にいないかぎり、必要なのは「ざっくりわかる」「なんとなくわかる」ぐらいの能力で大丈夫です。

と言いましたが「管理会計」を覚えるって・・・

話が違う!!!

と思いましたでしょうか(笑)

ご安心ください。
今の時代は「大航海時代」ではなく「デジタル化時代」です(笑)

「財務会計」で利用する財務会計システムでも「管理会計」機能が付属機能で利用できたりします。

また、「ERP」と言われる「基幹系情報システム」で簡単にオリジナルの「管理会計」ができるようになります。

必要な情報をExcelに入力して作成する方法もあります。しかし、Excelでの作成は各セグメントからのファイル収集や、数値の集計に時間かかるため、システムを導入し、効率化する企業が増えています。

「デジタル化時代」なので「ざっくりわかる」「なんとなくわかる」ぐらいの能力で「管理会計」は大丈夫です!!!

なぜなら、システム運用していけば自ずと「管理会計」の知識が身につくからです。
ポイントは「入力作業」に終わらず、見える化により全体的な視点を持って業務するのが大切です。

まず、社長に「ERP」を買ってもらいましょう(笑)

弊社がお伺いさせていただきます(笑)

まとめ

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今回は、ビジネスマンとして知っておきたい「会計知識」としてお話しましたが、最後は「デジタル化時代」なので「管理会計」が簡単に利用できる。と、「管理会計」の細かい話はしない方向とさせていただきました。
・「財務会計」は企業の過去データ
・「管理会計」は将来の経営を考えるデータ
「管理会計」を活用すると何らかの問題・改善策の提案ができたりしますので、知識がある人材は重宝されます。「管理会計」を視点に入れた提案を行うことで、キャリアアップ間違いなしとなります。
ちなみに僕はこれで中小企業の執行役員になりました。
「デジタル化時代」となりましたので、システムを活用すれば簡単に問題点が見えてきますので、従業員誰でも改善提案ができるようになってきております。
僕レベルの従業員はわんさか出てくることでしょう・・・恐ろしい・・・

デジタル化やERP等の質問がございましたら、お気軽にお声がけください。

最後に

後藤又兵衛

今回は「管理会計」のお話をさせていただきましたが、個人的に従業員には「管理会計知識」だけでなく、「ファイナンス知識」も欲しいと思っております。

費用対効果を考えるには、先を読む知識も必要になるからです。
ファイナンス思考として有名な話は、ビートルズとマイケル・ジャクソン
若き日のジョン・レノンとポール・マッカトニーは契約書を読まずにサインしたためビートルズの楽曲権利を持っていませんでした。
ジョンが亡くなった翌年の1981年、権利を買い戻すチャンスがポールに巡ってきて、ジョンの代理人オノ・ヨーコに買い戻そうと提案。
当時のレートで約90億円。ヨーコが難色を示し、ポールの弟分マイケル・ジャクソンが約130億円で楽曲権利を購入したそうです。
「コスト」を見るか、「リターン」を見るか、となります。
会計的思考で考えると「コスト」、ファイナンス思考で考えると「リターン」となるからです。

とは言え、「管理会計」の知識でも頭一つ飛び出た従業員になること間違いないですし、システムにより従業員全員の底上げになり企業力アップになると思いますので、まずは「管理会計」をお薦めします。

普段は、歴史、温泉、紅茶、読書なんかのブログを書いておりますが、今回はビジネス系となりますので、会社の宣伝もさせていただきました。
勝手気ままにブログを書いてる後藤純ですが、他のブログもよろしくお願いいたします(笑)

ちなみに、ポール・マッカトニーは自分の映画で「イエスタデイ」を歌うために、マイケル・ジャクソンに1ポンド払ったそうです(笑)

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