西村賢太「暗渠の宿」(新潮文庫)がなぜか家人の本棚にあり、ぱらっと冒頭読んだだけで立ち上がってくる粘りっこさがすごい。大正の私小説の文体そのものって感じで、よく自分のものにしてるよね、この文体を。世界観、作者の見た目と、これほど三拍子揃ってる人はいない。早逝が悔やまれる。
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