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母は手負いの虎だった

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残酷で過酷ながらも、人生から目をそらさず、命懸けで自分と向き合う幼い姉弟。そこで体験した「気づき」と「魂の覚醒」 リーディングカウンセラー丸岡淳子のノンフィクションストーリーです。
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#何が起ころうとも幸せな生き方

母は手負いの虎だった2 「これじゃないってものを差し出されても人は受け取らない」

母は手負いの虎だった2 「これじゃないってものを差し出されても人は受け取らない」

幼い頃のわたしに、母から浴びせかけられる

「わたしの子どもとは思えない」

「本当に嘘つきで嫌な人間」

「あなたは冷たくて薄情」

「売女みたいに男に媚び売って」

などの言葉を聞くたびに。

幼心なりに

『うちの親、おかしいな』

と感じました。

相当おかしい。

わたしの真実とも事実とも違うことを言われている。

そうわかってはいても。

思ってはいても。

毎日、昼夜問わず、夜中に叩

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母は手負いの虎だった1 「母の悲しみ」

母は手負いの虎だった1 「母の悲しみ」

スズメは20gの体で、懸命にヒナを育てようとします。

野生の生き物は自然の育みを誰に教わらずとも、子を敵から守り、自立に必要な知恵を授け、その時が来たら突き放すかのように親は自ら離れていく。

そんな自然の育む姿は、なぜか人間ではエラーを起こしてしまうようで。

感情と知恵が複雑なほどに成熟した生き物ならではなのかな、と思います。

わたしの母はアルコール依存症でした。

とても美人で成績優秀な

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