【エッセイ】夜の部族と終末世界
こんばんは、じゅんちちです。
特にnoteに書きたいことも思いつかず、みなさんの記事を読ませてもらってばかりいました。
でも、きっとそれはただの言い訳で、本当は毎日の生活の中で必ず一つや二つくらい日記のネタはあるはずなんだけどサボってたんだと思います。
だって、昨日と今日は違う一日だし、当然だけど明日だって違う一日のはずだから。
それは動物園の猿山の猿が僕には区別がつかないけど、一匹一匹違うのと同じことだ。もしくは、最近の若いアイドルの女の子の見分けがつかないけど、一人一人に違う名前と人格と魅力があるのと似ている。僕はその一匹一匹の猿における個体識別可能な特徴や、一人一人の女の子が持つ個性や魅力を見つけ出しながら生きていかないといけない。
日々を丁寧に生きる……何気ない一日の中に少しだけ特別ななにかを見つける。それをエピソードとして語れるようにする。
そうした生活に対する丁寧さ、少し大袈裟な言い方をすれば人生に対する丁寧さというのが、僕にはすごく大切なことのように思います。
しかも、その大切さは金儲けとか仕事という資本主義経済的価値観とは別次元の、もっと人間の根幹に関わる大切さだと感じています。
というわけで、これからはもう少し毎日のネタ探しをしっかりやろうと思います。
もちろん、記事を書けない理由はネタがないという理由だけではなく、忙しいとか、体調が悪いとか、気分が乗らないとか、色々あるので更新頻度は上がらないと思いますけど。
前置きが長くなりましたが、昨日の寝る前に少し思ったことがあるので今日はそれについて書きますね。
僕はもともと夜型人間で、夜に元気が出てきて活動的になります。
朝起きるのはすごく苦手で、夜9時とかに寝たとしても翌朝すっきりと目覚められないくらい弱いです。
そんな僕なので、小説の執筆は必然的に夜中になります。朝活なんて考えられない。
学生の頃もレポート作成とか論文執筆は夜中にやっていました。
そんな僕の強い味方が24時間営業のファミレスだったんです。ファミリーレストラン。深夜にファミリーなんているはずがないし、いたとしたらそれは血縁関係に基づくファミリーではなく、信義に基づくファミリー的な人たちです。
それでも深夜だってファミリーレストランは開いていました。
それで近所にあるデニーズが、僕にとっての作業部屋になっていたんです。家だとなかなか集中できない自分に甘い人間なので。
おかわり自由ドリップコーヒーを何杯もおかわりしながらパソコンをカタカタ叩き、お腹が空いたらパフェとか頼んじゃって。
深夜で客も少ないから他人の目を気にせずに、男だけどパフェなんて可愛らしいものを食べちゃいましてね、えへへへへ。
そんな僕のデニーズもコロナ禍で時短営業になりました。緊急事態宣言が終わっても、23時までしか営業時間は延びません。
どうやら、もう24時間営業はやらないみたいです。
近所にはデニーズの他にガストもあるんですが、そちらも同じでした。
これは全国的な流れなんだと思います。もともとコロナ関係なく、数年前の正月にコンビニやスーパーの営業が問題になった頃から24時間営業をやめる店舗が増えてきた印象です。
家だと集中して作業できない僕にとっては、わりと困る問題なのだけれど、社会的にはとても良いことだと思います。
結局、深夜営業するってことは、そこで働く人がいらっしゃるわけですからね。そうした人たちの負担や、決して客が多くない深夜帯に店を開ける経費を負担するオーナーのことを考えたら、僕一人が困ることくらい問題はありません。
みんながみんな人間らしく、その人らしく暮らせるようになればいいな、と思うのでとても素晴らしいことだと思いました。
だけど、僕みたいな夜型人間はどうやって自分らしく暮らしたらいいのだろう……。
元気が出る夜に家にこもって活動して、死にそうな気分で朝目覚めて、昼は必死に自分を奮い立たせて働く。そしてまた夜になると自分自身を取り戻して元気になる。
社会の外側でしか、自分自身になれない。そんな感じです。
どうしたって社会のマジョリティである昼型人間の皆さんに合わせて社会は動く。これは当然の話です。社会の生産性を最大限に上げるためには、マジョリティに合わせた方が効率がいいからです。
そこで思ったのは、僕みたいな夜型人間はどれくらいいるんだろう、ということです。
ある程度の人数がいるのならば、夜型人間だけで夜に社会活動が行われる街が出来たら面白いな、と。
つまり、夜の部族です。夜の部族って響きがかっこいい。なかなか憧れます。
響きからして、夜の部族はアナーキーです。反体制的です。
いつしか夜の部族が発展を繰り返して、その人数を増やし、昼の社会に反乱を起こす。
しかし、夜の部族はアナーキーで反体制的だからこそ、昼の社会へのクーデターに成功してマジョリティになった夜の部族自体にも反発してしまい、最終的には空中分解してしまいました。
夜、寝付けずにベッドの中でそんな想像を頭の中で広げてしまうのも、僕が夜の部族だからですね。
それでは、また。
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