【エッセイ】ふたつの夢の話。それは僕の深層心理。集団的無意識をあなたと共有してると思うと胸が高鳴る今日この頃。
他人の見た夢の話ほどつまらないものはない、創作において夢オチは避けた方がいい。
よく言われる言葉ですし、基本的には僕もそう思います。
よほど話上手でお笑い芸人くらいのテクニックがないと、夢の話は荒唐無稽でオチもなく退屈に感じますよね。創作における夢オチも創意工夫がないのならば作者の逃げ道的に感じるし、なんでもアリの御都合主義みたいで白けます。
しかし、今日は僕の見た夢の話をしようと思います。あえて、ね。
禁じられた遊びに興味をそそられ、好奇心と恐怖心の狭間で揺れ動く幼心のような感じです。
つまらないと思われてもいいから、チャレンジしてみよう!そう思いました。
「やっちゃダメ」と言われたら逆にやりたくなる。それが人の心です。
ダチョウ倶楽部さんにおいても、「押すな」は「押せ」という意味の前フリですからね。
そういうことです。
もともと僕は夢というものにすごく興味があります。
フロイトやユングの精神分析にも夢分析が使われていて、ユング心理学を日本に広めた河合隼雄先生の著作もたくさん読みました。
夢には人間の深層心理や精神状態が表れる。荒唐無稽におもわれるような夢でも、分析して解釈することで一本の筋を見つけてあげる。そうすると神話みたいな面白い話がたくさん出てきます。
そのためには、やはり話す人のテクニックか、あるいは、聞く人のテクニックが必要にはなるのでしょうけどね。
僕は特に話すテクニックはないのでご容赦ください。読んでくださる皆さんのほうで、好き勝手に面白おかしく解釈してもらえたら嬉しいです。
最近、印象に残る夢を2日続けて見ました。それぞれの夢に特に関連はないのだけれど、それぞれが印象深いし、今の僕の精神状態や無意識領域における深層心理では繋がっているかもしれません。
なので2つの夢を、ここに記録しておこうと思います。
まずは1つ目の夢です。
僕の好きな芸能人に、元乃木坂46の西野七瀬さんがいます。彼女の静かで儚げな雰囲気ながらも芯のある強さに美しさを感じています。
そんな西野七瀬さんが夢に出てきてくれました。
夢の中では、僕たちは同じ学校なのか職場なのかわからないけど、複数人で旅行をしています。僕と西野さんの他に、同じ元乃木坂46の白石麻衣さんや高山一実さんもいました。
僕たちは温泉地の土産物屋にいて、外では雨が降っているらしく、僕はその店で土産物として売られていた赤いTシャツを買ってその場で着替えました。
そのTシャツを着た僕を指差して西野さんが爆笑しています。ツボに入ったらしくて、「ダサかわいくておもろい」と褒めてるのか貶してるのか微妙なニュアンスで笑い続けていました。
僕は好きな女の子に笑われているのが、嬉しいのと照れ臭いのと合わさって顔が赤くなるのを感じます。棚を指差して「あそこに売ってるよ」と僕が言うと、西野さんは「ありがとー」と言って買いに行きました。
めでたく、西野さんもそのTシャツを着てペアルックの完成です。それを見て高山さんや白石さんが微笑みながら拍手をして口々に「おめでとう」と言って、夢はおしまいです。
なんだか、自分で書いてて恥ずかしくなるくらい童貞臭くて憐れで妄想みたいな夢ですね。
でも本当にこんな夢を見てしまったのだから仕方がない。
僕なりに、この夢を精神分析してみましょう。
まずはフロイト風に分析します。「好きな女性と結ばれることを夢見るなんて、あなたは性的に欲求不満です」ということになりそうです。性を解放していきたいと思います。
次にユング風に分析します。「西野七瀬という存在は、あなたのアニマであり、夢の中で結ばれたという事実は、あなたがアニマと自己との統合を希求している証です」となるかもしれません。難しいことはわからないので、大好きな西野七瀬さんをこれからも応援していこうと思います。
2つ目の夢です。
これは映画かミュージックビデオを観ているような感覚の夢でした。なので僕自身は登場しないで眺めているだけです。
車の屋根の上で 踊ってくれないか
今夜は満月だから 月の明かりがスポットライト
ぼくのためだけに 踊ってくれないか
あなたが美しいから 夜のダンスナンバー
こんな歌詞の歌「夜のダンスナンバー」を、ブルーハーツっぽいバンドがスローテンポに歌っています。
曲の感じとしては、TOO MUCH PAINみたいで、ボーカルの声はまんま甲本ヒロトさんの声でした。
高架橋脇のだだっ広い砂利敷きの駐車場に一台だけ車が停まっていて、その前でバンドが演奏しています。
映像が切り替わって、夜のコンビニに金髪青眼の20歳くらいの女の子が一人でやってきます。店員や他の客に一枚の写真を見せて、なにかを尋ね回ります。
映像は彼女の持つ写真にズームアップ、そこには10歳くらいの日本人の少年と白人の少女が写っていました。
回想シーンが挟まって、その少女は写真を持っている女の子自身であり、その日本人の少年を探していることがわかります。
女の子は子供の頃に日本に住んでいて少年と仲良くしていたのに、親の仕事の関係で外国に帰ります。大人になって日本に帰ってきて少年を探している、という話のようです。
そして、その頃に少女と少年が2人でよく聴いていた思い出の曲が「夜のダンスナンバー」なのです。
映像はまた切り替わってコンビニの入り口の外から店内を映していて、そこを一人の日本人青年が通り過ぎますが、財布を忘れたことを思い出して店内には入りません。その青年が、写真の少年の現在の姿なのですが、女の子も青年も互いの存在に気付きません。
そこでまた駐車場に映像が戻ってバンドが歌っているところで夢は終わりです。
目が覚めてからも、曲に聴き覚えがある気がして、本当にブルーハーツの歌なんじゃないかと思い、CDを聴きまくりました。なかったですけどね。
さあ、この夢も自己分析していきましょう。
まずはフロイト風に。「求め合う男性と女性がすれ違う夢を見るなんて、あなたは性的に欲求不満です」ということになりそうです。性を解放していきたいと思います。
次はユング風に。「日本人男性であるあなたから見て、青年は自己、外国人の女の子はアニマの投影です。そのすれ違いが起きている。そして、パンクロックバンドがキーになります。あなたはアニマとの統合について必要性を感じているが実現できていない。その状況にフラストレーションを感じている」となるかもしれません。難しいことはわからないので、大好きな西野七瀬さんをこれからも応援していこうと思います。
驚きました。自分なりに2つの夢を自己分析してみたところ、一切の関連性がないと思われる夢なのに、分析結果が同じになりました。
つまり僕は、性的に欲求不満状態にあり、大好きな西野七瀬さんを応援し続ける。そういう結論になりました。
なお、今回の夢診断は、まったく精神分析について専門的な勉強をしていない僕が思いつくままに書いたものです。
あくまでも、フロイト風であり、ユング風です。真似しないようにしてくださいね。
思いのほか、長い記事になってごめんなさい。
それでは、また。
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