【エッセイ】青と緑を混ぜた空。一緒に見上げる人に届くといいな。眠れない夜に書いたラブレター。

2021/3/2

 拝啓、君に伝えなくちゃいけない言葉を書き留めてく。

 いつでもあなたのそばに居たい。四六時中、くっついてたい。僕たちの間に横たわる距離が愛を強くするなんて思えない。今すぐにでも抱きしめたい。
 せめて同じキーホルダーをぶら下げて、離れていても心は近くだって思ってたい。
 おんなじ空を見ていたい。今日もおんなじ空を見上げたい。あなたと同じものを見て、同じものを聴いて、同じように笑ったり泣いたりしたい。離れてても空は繋がっているはずだから。
 シャンプーの匂いが消えないうちに早く会いに行きたい。風が吹いても大丈夫だよ。消えやしないよ。朝も昼も夜も二人でいよう。ずっと二人で一緒にいよう。


 なんだか今日は興奮しているのか眠れない。そんな夜だからラブレターを書いてみた。クリープハイプの『ボーイズendガールズ』の歌詞を基に書いてみようと思ったら、もとの歌詞が完璧すぎてほとんど付け足すこともなかった。
 この手紙をガラスの瓶に入れて海に流そう。海に憧れる誰かに、いつか届くといいな。

 昨日の晩御飯はカレーだった。甘口のルーで作ったそのカレーは甘ったるくて、なんだか恋しているみたいで切なくて僕は泣いた。ラブレターを書くなんて恥ずかしいけど、そんな甘ったるい気分を僕はまだ引きずっているのかもしれない。

 明け方の空は青と緑を混ぜたような色をしていて、きれいで寝不足だけど気分は悪くない。この空を遠く離れた場所で僕と同じように見上げている人がいるはずだから。

 眠れない夜、みなさんもラブレターを書いてみてはいかがでしょう?たまにはセンチメンタルな気持ちで、文章を書き留めるのも悪くないですよ。

 それではみなさん、良い一日を。

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