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”全国高校生マイプロジェクトアワード2021 全国Summit" 文部科学大臣賞を『手話カフェ〜しゅわしゅわ〜』が受賞しました


🎉祝・文部科学大臣賞受賞🌸 白河史上初!

2022年3月27日に行われた”全国高校生マイプロジェクトアワード全国Summit"(主催:全国高校生マイプロジェクト実行委員会(運営事務局:認定特定非営利活動法人カタリバ))にて、文部科学大臣賞を『手話カフェ〜しゅわしゅわ〜』(鈴木 美緒さん)が受賞しました。

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鈴木美緒さんはEMANON会員番号1669。白河市内の全日制高校から通信制高校に転校後、カフェをよく利用してくれました。

全日制高校からドロップアウトしたとき受け止めることができたこと
チャレンジの最初の一歩の背中を押せたこと
そのチャレンジの場を提供できたこと
アクション後の対話の場を粘り強く繰り返したこと
真の多様性とは何か、伴走者も一緒に問いつづけたこと

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その全部が、この場所で地方の高校生に届けたいものでした。

学校では受けめきれない高校生の気持ちを受け止める居場所を、地域の中につくると立ち上げて7年。

学びのロールモデルは、学校だけではなく地域との関わりの中から生まれる。わたしは何の目算もなくそれを宣言しただけでしたが、美緒さんがそれを本当の言葉にしてくれました。

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美緒さんが『作りたい未来が何回転もした』と語ったこと、最初の一歩を踏み出し、その回転が起き、学びのスパイラルが高まるように伴走できたことが、高校生びいきのサードプレイスとして感無量です。

鈴木美緒さんが提起した【自分の中を当たり前を更新し続ける】学びは、本当に心から、これからのわたしたちが歩んでいく未来を差し示してくれていると思います。本当におめでとう!

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---最終プレゼンテーション後の質疑応答でのやりとり抜粋-----
荒瀬 克己氏(教職員支援機構 理事長)
「自分の中を当たり前を更新するという気持ちはどういうときに生まれるんですかね?」

鈴木 美緒さん
「自分自身が小学校中学校と学校で馴染めないという経験があって、あたりまえってなんなんだろう、と自分に問い続けてきたんです。」

「あたりまえって人それぞれだと思いますし、他人が決めていいことではないと自分では思うんです。それを思ったときに、障害をもった人とか、他の人より苦手なことがが多い人とか、それじゃなくても、ふつうにみえちゃう人とか、その人にとってのあたりまえを決めつけてしまうことがよくないと思うんです。」

「だからこそ、どのように伝えればいいのか?悩んみました。いろいろな人と話す中で、大事なことは、自分の中のあたりまえを決めないこと、だから、あたりまえを更新し続けることが必要だと感じて、その言葉を今使っています。」

川口 加奈さん(認定NPO法人Homedoor 理事長)
「わたしも手話を習っていたことがあったけど、手話カフェをやろうとも思わなかったです。いま取り組んでいるホームレス支援の現場でも、手話を使う場面があります。どうやって仲間を増やすのか、カフェの場所を探したのか、細かい工夫を教えてほしいです。」

鈴木 美緒さん
「福島県白河市のコミュニティ・カフェ EMANONという場所があるのですが、そこに相談に行かせてもらいました。場所に関しては、そこの場所を貸していただいて、場所だけ借りています。市内の高校にチラシを配ったら、ぜひやりたいという人がいらっしゃって。インスタグラムで広報をしたら、市内の中学生から声かけがあってメンバーが増えました」

鈴木寛さん(東京大学公共政策大学院教授)
「ひとことひとことの言葉の深みが、感動しました。教えてもらいました。感動しました。自己満足ではないか、ということを、高校生で振り返ろうとしたことは本当にすごいなと思いました。なぜそういうように思えたのか?
卒業されたらこの運動を広げていこうと思っていらっしゃると思うのですが、どういったライフプランなのでしょうか?」

鈴木 美緒さん
「自己満足って思った理由は、自分自身手話カフェをはじめるときに、一応サークルの方に相談にはいっていたけど、本当に手話はほぼ独学で、自分で本と、動画をみて覚えたというかたちだったんですね。そんな聾者とも喋っていない人が、勝手に、いきなり、高校生だし、いきなりきて手話カフェやりますって、ろう者からしたらやっぱりありえないことなんじゃないかって想像したんですね。」

「活動を1年間やっていたんですけど、その中で、そのろう者の方と1;1で話すことはけっこう避けていたというか、その活動についてどう思っていますか、みたいな話は、アンケート調査でしかおこなっていなかったんですね。」

「それは、自分の手話の技能にやっぱりちょっと自信がなくて、ろう者の人と話して、手話カフェの話をしたときに、どれだけ伝えられるんだろうという不安があってしてこなかったんですけど、、相手の気持ちって、話してみないと決してわからなくて、自分だけがよくて、自分が手話を広めたくて、自分が手話がすきで、それだけでやった活動だったのか、とふとしたときに思って、けど、それはちょっと勇気を出して、ろう者の方と1:1で話したときに、本当に素晴らしい活動と手話で表していただいて、自分がやっていてよかったんだと思いました」

鈴木寛さん(東京大学公共政策大学院教授)
「実はあの、親戚の先祖が日本ではじめて聾学校をつくったんですね。これまでそういう特別支援教育に携わってきた先輩たちがすごく嬉しく思っている、頼もしく思っていると思いました。」

今村久美さん(認定特定非営利活動法人カタリバ 代表理事)
「すごく重要なキーワード、障害は障害そのものではなくて、社会環境が障害をつくっているんだと気がつかれた。社会全体でこれから捉えていくべき点。マイノリティや障害を生むのが、社会の側に問題があるとしたら、これはどうしたらいいと思いますか? 手話そのものよりも重要ななにか。」

鈴木 美緒さん
「その話はいろいろな人とさせていただいて、自分自身でいまのところ答えは出ていません。作りたい未来が何回転もして、いろいろ変わっていったんですけど、障害者とかマイノリティと言われる人が、いま、自分の出せる答えとしては、活動の中での経験した体験交流だと思っています。ろう者の方と関わる前って、先入観があって。でもしゃべってみたら、困ってないよ、とか。思い込み、で障害を考えている場面が多くて、相手のことを知るという体験とかになると、思い込みだけじゃない、相手を傷つけるような思い込みが減るんじゃないかなと思っています。

今村久美さん(認定特定非営利活動法人カタリバ 代表理事)
「ここにいらっしゃる方々、これから教育をどうしていくのかと考えている。わたしたちも日本の教育って、わけて進んでいこう、特別支援学級を充実させていこうとか。新しい気づきをくれたと思うんですよ。」

荒瀬 克己氏(教職員支援機構 理事長)
「別の場面でもぜひお伺いしたい。インクルーシブ教育というのですけど、包摂性とか、違いを認め合う中で、どう一緒に生きていくのか、身をもっておしえてくださったと思っています。別に機会に本当にお話を聞かせていただきたいと思っています。」

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