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ゲストハウスブランを、雑誌『ソトコト』でご紹介いただきました。そして、コロナ禍で地方と大学生の関係はどうなるのか考えました。

ゲストハウスブランを、雑誌『ソトコト』2020年9月号『おすすめのホステル』大特集にて紹介いただきました!

8ページの大ボリューム。ゲストハウスもカフェの話も、関わっている大学生・高校生の話も、そしてその周りの地域で働く皆さんの話も、ぜんぶ書いてもらいました。

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自慢の木製ベッドのお話や

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コロナ禍で、首都圏のアパートを引き払ったりして白河に滞在中の大学生の話や

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いつもおなじみ、野村屋のアイスキャンデーのお話

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みんな大好き田楽食堂の白河ラーメンと、その設計をした邉見さんのお話

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ゲストハウスに泊まって遊びに行って欲しい、ジャマイカで修行したマスターのいるバーの話などなど。

クラウドファンディングの達成から、改修作業、オープン、そして間も無くのコロナ禍での休業(cafe EMANONと合わせて2ヶ月間)。ドタバタと駆け抜けてきた1年間。やっと環境が整ったものの、新型コロナウイルスの影響が広がってから、ゲストハウスにとって前向きなニュースが少なかったので、この取材・特集はとても励みになりました。

取材チームの皆さんとの出会いは、郡山のbluebird apartment が運んできてくれました。取材中、カフェとゲストハウスの話はもちろん、蓮沼秀太さんのお話や、ゲストハウスの談話室で人生の転機について話したりと、とっても楽しい取材対応をさせてもらいました。夕暮れの小峰通りでベストなシャッターチャンスを狙って動き回ったのは良い思い出です。ありがとうございました!

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(ゲストハウスの屋上でポートレートを撮ってくださる取材チームのみなさん)

コロナ禍で地方と大学生の関係はどうなるんだろう?

さて、ソトコトの記事中で、東京都立大2年の須藤さんが、2月に白河での演劇合宿を企画していたけど中止になってしまったことを話してくれました。昨年度中から、所属するサークルと、地元白河の劇団・しらかわ演劇塾をコラボさせて練習する計画を練っていたのですが、コロナ禍で早々に中止になってしまいました。

そもそもゲストハウスブランは、「何度でも戻ってくる」ことをコンセプトにしたゲストハウスです。

白河を卒業した大学生や、地方をはじめて訪れる大学生と、地域住民とのコミュニケーションが起こるようにとの願いを込めています。しかし、このコロナ禍。地方で大学生同士や地域の人との密なコミュニケーションを!どころか、そもそもキャンパスでのゼミ活動もままならない状況が続いています。

先日Twitterで話題になったハッシュタグ #大学生の日常も大事だ には、現役大学生の切実な叫びが込められています。

ゲストハウスも、複数の大学生や大学の先生と、合宿形式の取り組みを企画していましたが、取り止めや見送りが続いていて、当初の目論見通り稼働しているとは言い難い現状があります。

それでも先日、東京大学の学生グループのみなさんが、ゲストハウスとカフェを利用してくださいました。

訪問2週間前からの継続的な検温、クラスター発生施設への立ち入り制限、常時のマスク着用、食事前後の消毒殺菌、食事中のフェイスシールドの着用などを徹底した上で、白河を訪問。地元の高校生との対話の場づくりや、地域の災害史の取材などを行いました。

学生のみなさんは、お互い直接顔を合わせるのは、なんと今回が今年度はじめて。オンラインゼミでは起こらない、ゼミ内での同時多発的な議論や、ゼミ外の人(地域の人)とのコミュニケーションが生まれました。

活動の中では、白河出身の大学生(キャンパス封鎖のため実家待機中なので白河にいる)も議論に加わり、熱気あるディスカッションが起こりました。

オンラインとオフライン最大の違いは、同質性の高い「自分たち」の枠組みを超えたコミュニケーションが起こるかどうか。そして、その枠組みを超えたコミュニケーションは、若者にとって、地域にとってけがえのないものだと、改めて認識しました。

たまたまその日同じ空間に居合わせた学生同士のコミュニケーション、大学生と高校生とのコミュニケーション、白河出身だから接点が生まれた学生同士のコミュニケーション...自身の研究テーマや問題意識について、同じグループ内ではない他者に話すことで自己理解が深まりますし、実際の社会の中で自分の仮説を確かめることもできます。他分野・異業種からの意見が新しい観点を産むこともあります。

地域にとっても、とかく新しい文化やサービス形態が求められる状況下で、エネルギーに溢れる大学生世代との意見交換が、閉塞感のある情勢に打開策をもたらしてくれるかもしれません。なによりも、いま地元には、首都圏の大学生と同じように、実家からのオンライン受講を強いられて、貴重な学生生活が制約されてしまっている大学生もいます。

もし2020年の後半も、大学内でのコミュニケーションが首都圏のキャンパス内で難しいならば、単身でもグループでも構わないので、ぜひゲストハウスやカフェを活用して欲しいなと思いました。

県境を超える移動や対面でのコミュニケーションは、決してゼロリスクではありません。しかし、大学の学部生のいまだから学べること、話せること、つながれること...自己理解・研究・社会関係構築のために、都市部のアパートでオンライン授業のみを受講するスタイルで、もう半年間を過ごすのは限界がきているようにと思います。

受け入れにあたっては、地方側としてもリスクはありますが、安全対策を十全に講じた上で受け入れることで、大学や大学生の少ない地方にとって、大学生の存在は地域を変える/考える大きなきっかけになるのではないかと考えます。そもそも、わたしたちにとっては、大学のない地域であることが、カフェ・ゲストハウスを設置している原点です。大学生がトライアンドエラーすることは、それだけで意義があります。

どのような形がベストなのか、もう少し考えていくべきですが、
知らない地方で半期を過ごしてみたい大学生
首都圏でのゼミ運営に閉塞感を感じている先生方
大学生がいるならインターンやアルバイトで受け入れたい地方の企業の方
ぜひお気軽にお声かけください。
一足飛びに結論を出して、地域や大学当局として受け入れ難い状況にしてしまうつもりはありません。誰しも経験のない社会状況は続きそうなので、一緒に考えて、最適解を出せればと考えています。(メッセージ、お待ちしております。)

そして、このゲストハウスやカフェがどんなところなのか、興味を持ってくれた方はぜひ『ソトコト』9月号で!笑 ぜひお読みくださいませ〜!

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