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自分の知りえた理論や手法を使いたくなる衝動に気づく#227

今日は中土井さんと加藤さんの対談に参加させていただいた。

色々と気付きが多かった中で、個人的に今の私が戒めたいことは、自身の衝動に気づくこと。

得てして、私たちは、知り得た、体得し得たものを使いたがる。

コーチングにしても各セラピーにしてもインテグラル理論にしても、あらゆる理論や手法にいえる。

しかし、目の前にいる人がどのような文脈に身を置かれているのかを忘れてはならない。

人間の深遠さたるものを考えると、いかなる心理学、思想、哲学をもってしても、いずれも特定の領域に焦点を当てている。

私たちは自分の知り得た知識、体得した技法で、この世界を見てしまい、多くのことを省略し、歪曲させて認識してしまう。

私でいうと、インテグラル理論やコーチングを専門とするがゆえに、いつの間にかそれを標準装備として振る舞っている。

専門家になればなるほどその傾向が強くなってしまう。

それを防ぐために2つのことを心がけたい。

1つは、「すべて正しいが、一部に過ぎない」という信念のもと、ものごとの光だけでなく影にも着目する。魅力だけでなく、あえて健全に批判して限界点を見つめる。

インテグラル理論でもってしても、コーチングをもってしても、限界点は多い。

もう1つは、この自らの志向性や無意識のバイアスに、少しずつ気が付いていくこと。

特にここのところは、もっとマクロ的な外的なものへ意識していきたい。メタシステムから何に影響を受けているか。これに関して意識を向けていきたい。

2021年7月29日の日記より

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