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ワンコだって、いろいろ考えてる③

お父さんとお母さん、そしてお姉ちゃんは、みんなそれぞれ仕事をしていたんだ。だから、昼間は僕一人。はじめの頃はさびしくていつもケージの中でクンクン泣いていたよ。

でも、近くで働いていたお姉ちゃんが、毎日お昼休みの時間に、僕を見に来てくれたんだ。たぶんこのころ、いちばん僕の面倒をみてくれたのはお姉ちゃんだったと思う。

でも、お姉ちゃんは、僕にとって兄弟と同じだったから、いつも対等な関係だった。

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こんなイタズラをされたこともあったよ。眉毛がヒドイことになってるよ!

でもね、ある日突然、お姉ちゃんが遠くへ行ってしまったんだ。お母さんが言うには、ステキな人と結婚して幸せになったらしい。だから、僕もそのことを喜ばなきゃいけないと思うんだ。寂しいけど。

・・・なんて思っていたら、しばらくしてお姉ちゃんが帰ってきたんだ。それも、なんだかちっちゃな人間を連れて。「ミロク、見て!私が産んだ赤ちゃんよ!かわいいでしょ!」と言って、僕に紹介してくれたよ。

僕も、とりあえずしっぽを振ってあいさつしておいたけど、その子は寝てるか泣いてるかのどっちかで、なんだかヘンな感じだったよ。しかも、お父さんもお母さんもその子を抱くときは、すっごく嬉しそうにするんだ。僕を抱っこするときよりもね!

そんなとき、僕はついつい焼きもちを焼いて、ワンワン吠えてしまうんだ。「そんなに可愛がらないでよ!」ってね。

それからは、時々赤ちゃんを連れて家に遊びにきたよ。赤ちゃんは、会うたびに、だんだん大きくなってきて、床をハイハイしたり、つかまり立ちするようになっていったんだ。

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今でもお父さんやお母さんがあんまり可愛がりすぎると吠えちゃうけどね。「もっと、僕を見て」って。でも、僕は赤ちゃんのオジさんにあたるらしいから、この子を守ってあげなくちゃいけないんだ。

だから、赤ちゃんがひとりで遊んでいるときは、必ず僕がそばにいて、見守っているよ。何かあったら大変だからね。・・・それにしても、赤ちゃんていうのは、よく動き回るなあ。

・・・やれやれ、僕もなんだかんだ忙しいよ。うふふ。でも、結構楽しいけどね。みんなと一緒にいつまでもこうしていたいなー。

じゃあ、またね!                       

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