「チカムリオ」詩編
チカムリオ
ひとり
酔いどれてさ迷い歩き たどり着く真夜中の公園
ふと目覚めれば深い霧 人の姿もなく
(アア、ワタシニハナニモナイ)
音もなく
(アア、モハヤナニモナイ)
あるのはただあまりに深い後悔の念
とその時
霧の中より浮かびあがる漆黒のTaxi
驚き、よろめき、歩み寄り、
音もなくひらくDoor
「どちらまで?」
「いったい何処へ?」
私は途方に暮れて立ちすくむ
「では」
「・・・では?」
「チカムリオへ」
「チカムリオへ」
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