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第2回 偽ワクワクに騙されていませんか?

ワクワクしていますか?
あなたが経営者であれば、今すぐワクワクを中心とした経営をしていきましょう!経営者はワクワクすることに従って経営することで、すべてが上手くいきます。それを”ワクワク伸展法”としてお伝えしています。

このシリーズでは、ワクワク伸展法について、そのポイントを整理していきます。ワクワクで生きるってどういうことなのか。そもそもワクワクって何なのか。どうしてワクワクで生きたら上手くいくのか。そんなポイントをお伝えしていきます。一緒にワクワク伸展法について学んでいきましょう。

ワクワクってなんだろう?

経営者にとってのワクワクって何でしょうか?
経営者は命懸けで経営をしています。”命の使い方=使命”を感じられる職業が経営者です。

だからこそ、経営者には”ワクワク”大切です。使命とは命の使い方なのですが、命は命が喜ぶ方に使っていくと”ツキ”が上がり、経営者自身も良い状態になります。その命が喜ぶ方向性を教えてくれるのが”ワクワク”です。

それではワクワクとは何でしょうか?
前の記事でもお伝えしましたが、”経営者が長所を活かして夢中になれる方向”のことです。ビジョンやミッション、パーパスというのは、このワクワクする方向性を言語化したものだと私は考えています。

経営のテクニックとしてVMV(ビジョン・ミッション・バリュー)やパーパスを展開しても上手くいかない企業が多いと思います。その根本の理由は、経営者のワクワクではない”それっぽい言葉”が並んだものを掲げているからです。

以前、ある会社様でビジョンの作成の重要性を伝え、経営者と経営幹部と一緒に作成した事があります。ビジョンとしては、参加する誰もが『これで良い』と感じたものになりましたが、結果として社内で浸透することはありませんでした。私の間違いは、経営者の本音のワクワクを引き出せなかった事にあります。

偽ワクワクに騙されない方法

世の中には、本音のワクワクと偽ワクワクがあります。パンフレットやホームページにある言葉の多くが偽ワクワクではないか?と疑っています。本音のワクワクを持っている経営者は、その中心に”ワクワク”があります。

商品やサービスの話の前に、自分がワクワクしていることを話します。そのワクワクを具現化したものが商品・サービスなので、前提になるワクワクへの共感が無ければ意味が無いと考えます。

一方で偽ワクワクの経営者は、商品・サービスの話ばかりをします。ビジョンやパーパスがパンフレットやホームページに載っていても、そこはサラッと説明する。そのページを割愛して説明を始める。ワクワクの共感も無く、売りたいモノの説明をし始めます。この経営者は偽ワクワクの経営者です。

気になったら、パンフレットやホームページのビジョンやパーパスに記載している言葉を伝えて、『素晴らしいお考えですね』と聞いてみましょう。本音のワクワクの経営者は、我が意を得たりとばかりに説明してくれます。偽ワクワクの経営者はお礼程度でお茶を濁し、また商品・サービスの説明に戻ろうとするはずです。

ワクワクの顕在化は難しい

ワクワクを顕在化するのは、実は簡単ではありません。私もそうですが、人間は本音で語るという事が得意ではありません。日本人は場の空気を読んだり、謙遜の文化があるので、【私はこうしたい!】と本音で伝えるのが苦手です。また、そうした事を伝える習慣も無かったので、本音に気づき難くなっている経営者も多くいます。

最近のベンチャー経営者は、投資家に向けたプレゼンピッチがあるので、それなりの言葉で実現したい世界を伝えます。でも、その中の何%が本音なのか。それは疑問です。分析をした訳ではありませんが、恐らくベンチャーの中でも生き残る経営者は、本音のワクワクにたどり着いたのではないでしょうか。

ワクワクを顕在化するためには、自分自身と向き合う時間が必要です。
 ・それは本気で実現したい事なのか
 ・それは自分の長所を活かせる方向なのか、夢中になれるのか
 ・格好つけていないか、そこに嘘はないか
心の奥底で本音で考えている、とてもシンプルな言葉。そこに辿り着くまでに何度も何度も自分と対話し続けます。

言葉は嘘をつけます。誰かに話す。誰かに見せる。
そう思った時から、本音の言葉は装飾され、よそ行きの嘘の言葉に変わります。ワクワクを示す言葉に、”大きさ”や”深さ”は不要です。本気で本音の飾り気の無い言葉の方が、実は相手を包み込む力を宿しているものです。

あなたは偽ワクワクを掲げていませんか?本音のワクワクにたどり着けていますか?経営者であるあなたであれば分かるはずです。自問自答して確認してみましょう。

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