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中居正広の考え方が好きである

私は10代後半ぐらいから大のSMAPファンで、いわゆる「スマヲタ」の一員である。といっても、デビュー当時からすぐにファンクラブに入っていたとか、コンサートや舞台、映画には何が何でも行ったとか、ラジオはすべて聞き逃さないとか、そういったヘビーな感じではなく、SMAPが出るテレビ番組やドラマは欠かさずチェックしてすべて観るという、長いことお茶の間ファン的な位置にいた(お茶の間ファンとしてはかなりヘビーかと思われますw)。

いわゆるテレビ全盛期=SMAP全盛期の時代を共に生き(たような気になりw)、一緒に年を重ねてきた(ように思っているw)感じだ。SMAPファンの中でもそういった応援の仕方をしていた方々はけっこう多いのではないかと思う。

入り口は、オートレーサーとして先日G1を制覇した森且行選手であったり、トレンディードラマを総なめ状態だった木村拓哉さんであったりしたが、基本的には「箱推し」(SMAP全員が好き)である。稲垣吾郎さんも香取慎吾さんも草彅剛さんも好きだし、SMAPのことを知れば知るほど、中居正広さんが大好きになる。(いつもは「くん」呼びなので、改めてさんよびすると妙な感じw)ちなみに中居正広&木村拓哉(つとぷ)と同じ1972年生まれのわたくし。

そんな箱推しの私ではあるが、「中居正広」というSMAPのリーダーとしての行動や発言には本当に惚れ込んでいる。今はたまたま(いや、不慮の事故的な感じで)「解散」という形をとっているSMAPではあるが、今も尚、中居正広さんの行動はSMAPの頃となんら変わっていない。

私は料理家という仕事をしているが(料理ブロガー出身)、何かで迷ったとき、窮地に立たされたとき、「中居くんだったらどうするだろう」といつも考えるようにしている。中居くん(もうたえられないので中居くん呼びに変更w)がよく「マイケルジャクソンだったらどう行動するだろう」と考えるのと同じように、私にとってはマイケル=中居正広なのだ。

仕事で困ったことががあったら、まずは

「ピンチはチャンス」

という中居くんの言葉をとなえる。私にとっておまじないみたいな言葉だ。

一昔前の料理界は、料理ブロガー出身にかなり厳しい業界であった。10年前はネットから出てきた料理家はまだまだ鼻であしらわれた時代。ノンギャラ現場も数多し。現場で少々いじわるをされることも正直よくあった。メディアの本番では、使いたい道具を使わせてもらえないことも。だから静岡の自宅から東京まで、重たい道具を持ち込んだこともあった。聞いても答えてもらえないことなんて日常茶飯事。使いたい食材を提出し、事前にも確認をとったのに、別のものを「あえて」用意されることもあった。現場はピンチで盛りだくさんだったのだ。でもそこで試されていることがわかったし、ポッと出の素性のわからない素人同然なのだから、当然と言えば当然である。だからこそ、それは中居くんの言っているチャンスだと思って全部やりきってきた。

そしてここでもいつも中居くんのもうひとつの言葉を思い出していた。

プロフェッショナルとは「一流の素人」である

という言葉を。

中居くんは常に庶民感覚。それを何より大切にしている。その感覚を持ちながら、SMAPというグループをトップに押し上げていったのだ。SMAPのメンバーのだれもが、自分たちが優れているなんて微塵も思っていない。むしろ「ダメ」だと思っている同士が集まっているグループなのだ。そこが大きな魅力でもある。

だから私も現場では、いい意味で素人である感覚を忘れずに持っていたいと思ってずっとやってきた。それでいじわるをされてもいい。気にしない。でも素人感覚だからこそ吸収できることがたくさんあった。たくさん学ばせてもいただいた。もちろん仕事である以上プロとしての責任は確実に持つが、正直私は自分に自信が持てないタイプである。自己否定感が強いタイプ。だからこそそれを逆手にとり、中居くんのその言葉を糧にし、あくまで自分は普通の主婦であるという立場を強みに変えていった。

時が経つにつれて「先生」と言われるような現場に時々出会っても、それだけはやめてほしいと強くお願いすることもあった。家庭料理こそ素人感覚が何より大事であるし、そこに先生も何もないのだ。今でもずっとそれは変わらない。これからはじめるオンラインレッスンにおいても、ぜひみなさんには私を「近所のおばさん」感覚でお付き合いしてほしいと願っている。それでも中居くんの言う「一流の素人」を目指しながら、みなさんにとって有益な情報を提供できるよう、常に探究心を持ち続け、惜しまず勉強をしていきたい。

中居くんがよく言っている。

「3かきをしなくちゃだめ。汗をかき、べそをかき、恥をかくこと」

と。いいものを作るために。相手を喜ばせるためにだ。

ここもずっと仕事をするときに肝に据えている気持ちである。やはり料理の世界においても、常に汗をかきながら、泣きながら、恥もたくさんかきながら、常に進化成長していかなければならないと思っている。


また、中居正広という人間は、どんなときも誰かを喜ばせようとしたり楽しませようとしたりするし、困っている人に必ず寄り添ったったりもする。これまで何度となくあった大きな災害の時はもちろん、今この状況下においても多額の寄付をしたり、たくさんの病院に焼き肉弁当の差し入れをしたりしている。自分の家の炊飯ジャーは、もう蓋がしまらなくなってセロテープで固定しながら使っているのにだ。中居くんはいつでも自分のことは後回し。

テレビではかなりツンデレのイメージで登場しているが、実はただただやさしい人であることをファンは知っているし、一番身近な慎吾ちゃんも、中居くんはまわりに気を遣いすぎて、やさしすぎて、体を壊さないか心配と言っているほどである。

その周りへの気遣いの精神や相手を思いやる気持ちは、まさに料理にも通じるものがあるのだ。今、メディアで発信される料理は、ほぼ「自分のため」の料理が中心である。作り手がいかに楽をするのか、手を抜くのか、時間をかけずにすむのか・・・。残念ながら食べる側を思って作る料理はほぼ見かけない。料理が実は素敵なことであることも伝えられない。料理が、大切な人に一番確実に気持ちを届けやすく、すぐに成果が出る、一番身近な手段であるのにもかかわらず。

そういった「自分のため」の料理が悪いわけでは決してなく、時にはそういう日があってももちろんいいと思う。でも料理をするときに感じた気持ちは、必ず相手に伝わる。良きも悪きも。だからこそ、手間暇を惜しまず心をこめて、それこそ汗をかいて時間をかけて作る日があってもいいと私は思うのだ。それが一緒に料理を食べる相手との関係性を必ずよい方向にしてくれることを知っているから。

つまり、どちらも共存したらいい。その共存方法こそを一番伝えていかなくてはいけないのに、メディアはそういう方向ではないため、私は地道にそれを伝えていきたいと思っている。

料理こそ、やはり根底は「思いやり」なのである。

中居正広が常に大切にしている思いやりの心とまったく同じなのだ。


とにかく中居くんの言葉はいろいろな場所で生きる。

今日取り上げた言葉は入門編の中居正広語録集で(笑)、まだまだ深いものがたくさんある。が、これ以上書くと本が一冊かけそうなので(笑)、ひとまずこのあたりにしたいと思う。

テレビに映る中居正広は完全に計算された中居正広であり、真の中居正広はとてつもなく優しい男であることを声を大にして言いたい。

そんな優しい人に私もなりたい。まだまだ私の修行は続く。。。


JUNA(神田智美)

家庭料理研究家

YouTubeにて、春頃からはじめるオンラインレッスンに先駆け、

無料オンラインレッスンを開催中。

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Quality of Life by JUNA




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