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Web会議システムRemo導入の理由と感想

N高等学校通学コースのプログラミング クラスでは、5月からの分散登校に合わせてWeb会議システムのRemo(https://remo.co/)を使い始めました。N高等学校では以前から同じくWeb会議システムであるZoomも活用していますが、新たにRemoを導入した理由や感想を紹介させていただきます。

なお、この記事では2020年6月30日時点の情報に基づいています。

Remoについて

Remoの一番の特徴は、ログインすると会議室ごとにテーブルが分かれていて、自由にテーブルを移動して会話が可能という点です(他のテーブルの会話は聞こえません)。
一斉授業や講演であれば、Zoomなどの一斉配信するシステムでも不自由ないと思いますが、会話をするとなると一度に2、3人が限度かと思います。Zoomではブレイクアウトルームという機能を使い、少人数のグループを作ることもできますが、ルームを割り振るオペレーションが必要で、頻繁なルーム移動はしにくいです。
その点、Remoはテーブル移動が自由なので、グループで会話を活発に行いたい場合には適しています。(テーブルごとにチャットやホワイトボードを共有することも可能です)

なおRemoもスピーカー登録をしたユーザーは参加者全員に対してプレゼンテーションをすることも可能です。その他、詳細はRemoの公式サイトを参照ください。

https://youtu.be/AvfjiukhgnE
(Remoの公式サイトより)

プログラミング クラスについて

プログラミング クラスには基本的な講義形式の授業はなく、それぞれが作りたいものを作ることを通して学んでいきます。講義はありませんがインターネットが使えますし、専門書籍も揃っているので各自のペースで調べ学習ができます。
誰かに質問をしたりやアドバイスを受けたりしたいときはプログラミングのできる大学生TA(ティーチング・アシスタント)やプロのプログラミングコーチを頼ることもできます。
プログラミングコーチはコーチング面談も担当します。コーチング面談は一回約30分間、一対一で別室でコーチングを行います。

教室には6人がけのテーブルがいくつかあり、それらを「島」と呼んでいます。それぞれの島には「軍艦島」「佐渡ヶ島」などと名前をつけています。席はフリーアドレスになっていて、生徒は自由に席を選ぶことができます。レポート学習の時間を除いてはコミュニケーションも自由に行えます。その他の詳細はプログラミング クラスの公式サイト(https://nnn.ed.jp/commute_course/programming_class/)を参照ください。

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オンライン授業に切り替えるにあたり、通学コースの特徴の一つとしてリアルに集まれるよう設計されているプログラミング クラスを、遠隔で実施する必要に迫られました。

プログラミング クラスでRemoを導入した理由と運用

Remoを導入した理由は、Remoを使えばリアルのプログラミング クラスをネット上である程度、再現することが可能だと感じたからです。

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まず、テーブルが最大で6人がけという点はリアルと共通しています。テーブル名の変更もできるので、実際の「島」の名前にしました。プログラミング クラスでは対話を通したコミュニケーションや教え合いを大事にしているので複数の場所で同時に会話ができるというのは外せない要素でした。
ただ、生徒が6人席についてしまうとコーチやTAが入れなくなってしまうので、生徒はテーブルに5人までという運用にして、巡回や質問対応を行っていました。

コーチング面談は、専用テーブルを用意し面談室としてコーチと生徒の一対一で行いました。

また、一斉配信時にはテーブルごとの会話がミュートにされるので、朝のお知らせや提出物の記入時に活用していました。

使用しての感想

良かった点は、やはりテーブルが分かれていて、同時に複数の会話が可能なところです。プログラミング クラスに合っていると感じましたし、リアルに移動することに比べてテーブル間や面談室への移動時間が短縮できるという利点もありました。

一方でWebアプリのためかマシンパワーの消費量が多く、開発環境との同時使用に難があったり、機材の相性のためかカメラやマイクを入れるとシステムがダウンしてしまう場合があったりという事象が確認されました。その際は、必要に応じてZoomで対応をしました。
その他、Zoomと比較して
 ・バーチャル背景が使えない
 ・映像や音声のノイズが少し多い
 ・遅延に弱い
という点は今後に期待したいところです。2ヶ月ほど使っている間にも多くのアップデートがあり、不具合の解消や機能追加も行われていました。

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N高等学校通学コースでは6月から分散登校が始まり、7月からは全国のキャンパスで通常登校が再開されているため、プログラミング クラスでのRemoの活用は一旦休止しています。
(新型コロナウィルス感染症への不安に対応するため、通学コースではオンラインキャンパス開設やプログラミング クラスのオンライン参加も認めるなどの対応を行っています)

分散、通常登校が再開されて私自身が改めて感じ、また生徒から上がってきた声としては、やはり直に顔を合わせたほうが周囲の様子が窺い知れるということでした。何気なく聞こえてくる会話という“雰囲気”のようなものが、良い意味で影響しているようです。
この期間は各種 ICT ツールを活用することで遠隔学習の可能性を探ると同時に、実際に集まることで得られる影響も実感することとなりました。

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学校法人角川ドワンゴ学園の通学コースにてカリキュラム編成を担当しています。 【あしあと】 全日制の高等学校で4年間勤務 →1年間の余暇 →2017年学校法人角川ドワンゴ学園入職通学コース配属 →代々木キャンパスのキャンパス長 →通学コース東日本のエリマネ →カリキュラム編成担当

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