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生徒たちはオンライン授業をどう感じたか? アンケートの結果と今後について

N高等学校通学コースでは、3月から6月末までオンラインで授業を行ってきました。約3ヶ月間、生徒たちはオンライン授業をどのように感じたのか、アンケートをとりましたので、その結果と今後について紹介させていただきます。

満足度の結果は

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カリキュラムごとに、「オンライン授業に満足したか」「しなかったか」のアンケートをとりました。結果から報告いたしますと、総合的な満足度は85.5%でその他カリキュラムごとの満足度も概ね80%以上と、キャンパスで行っている授業時と比較しても良い結果を得ることができました。
※満足度は5段階で4・5をつけた割合

生徒からの自由記述回答では、「新型コロナウイルス感染症による、急なオンライン授業などの対応はかなり大変だったと思います。その中でもいろいろと工夫をして授業をしてくれている先生に感謝しています。」というように、全国的に休校状態となっている学校も多い中で、授業が実施できていることを評価してくれているものもありました。

自由記述回答の一部をご紹介

アンケートの自由回答の中から、一部を抜粋して公開します。ポジティブ、ネガティブなものに分けてご紹介します。

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【ポジティブ】
・一方的な授業にならず、チャットのコメントにも反応があって楽しかった。
・オンラインでの話し合いも、慣れたら意外と普通に話せた。(もちろんリアルで話し合えたら最高なのは変わりない)
・N高でしか受けられない授業がたくさんあり、楽しかったです。
・教材が充実していて、やることに困らないのでよかったです。
・毎回面談があり、困ったことを聞けるのでとても安心できる!
・Zoomのブレイクアウトルームで、みんなが話し合える場があるのがいい
・オンラインということもあり、逆にいつもより緊張しなかった。
・登校時間がなくなり、勉強時間が増えた。
・体力と時間がかかる通学がなくなったことによって、体調不良で欠席をすることが少なくなったので、よかった。
・これからもオンラインか通学か選べるようにしてほしい。

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【ネガティブ】
・仕方ないけれど、全員と顔を見て話せないのでコミュニケーションが取りづらい。
・ひとりで映像授業を進めていくのもいいけれど、他の生徒とも一緒に受けてみたい。
・わからないところが聞きづらかった。
・AdobeのソフトとZoomを一緒に起動させると、PCにだいぶ負荷がかかってしまった。オンラインでのAdobeの使用は少し難しい。
・家で受講すると気が散ってしまうときがあるので、登校したい。
・授業は楽しいけれど、やっぱり友達と話しながら授業を受けたりもしたい。
・Zoomという環境では、自分の中国語の発音があっているのかがわかりにくい。

このように、ポジティブな意見としては「オンラインだからこそ緊張せずにコメントができた」「通学する時間が不要だったので、勉強の時間が増えた」などの意見が多かったです。
一方、ネガティブなものとしては「家だとどうしても気が散ってしまう」「友だちや先生に会いたい」と言う意見が多く、このあたりに”通学する”ということの価値を見出している生徒が多いということも学びになりました。

今後について

たくさんの意見を踏まえ、以下を実際に取り入れていくことにしました。

・キャンパス内をZoomでつなぎ一斉授業
通学コースでは”教室”という空間の性質上、教室の広さや数を単位として授業を実施していましたが、職員も生徒もZoomを通しての授業に慣れてきたことから、キャンパス内をZoomでつないで一斉に授業を実施できるようにしました。これにより、教室の広さや生徒の数にかかわらず、より多くの生徒の意見を一斉に集めたり、生徒のサポートもより手厚くできるようになりました。

・オンラインキャンパスの設置
N高等学校通学コースでも7月から通常登校を開始しましたが、まだ情勢的に登校に不安がある生徒や、今後新型コロナウイルスの第2波などの非常事に備え「オンラインキャンパス」を設置しました。キャンパスへ登校ができなくても、「オンラインキャンパス」に登校すれば、通学コースのカリキュラムを受講することができます。

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まとめ

常日頃より感じていますが、アンケートの回答には改善への宝が詰まっています。今後も、生徒や保護者様との対話を繰り返しながらカリキュラムの改善に取り組んでいきたいと考えています。

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