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あの日から散歩の時間が夜になった

お久しぶりです。
新年最初の記事、なにを書こうかと思っていたらもう1月も後半戦になってました。
今年もよろしくお願いします。

先日、『散歩時間 〜その日を待ちながら〜』という映画を観てきました。
あらすじはコロナ禍の緊急事態宣言の中の2020年11月、非日常が日常になりつつある中で錯綜する流星群のふる1日を取り上げた作品です。

もうあれから2年以上経つのか、いや所謂コロナ禍って言葉が流行り出してからもうそろそろ3年経つのかとしみじみと感じました。
なんかこんなことを言うと不謹慎かもしれませんが、ほんの少しだけ緊急事態宣言のコロナ禍に戻ってみたい気持ちはあるんですよ。
もちろん、医療従事者や大変だった人たちはそんな日々はこりごりだと思います。
けど、なんか明らかに日常が壊れていく音がして、偉い大人たちが焦って焦ってないふりをしているのが懐かしいんですよね。

あの時はまだ福岡に引っ越してなくて、というよりも引っ越そうと思ったらオンラインが始まってなんとなく大分にいて、毎日教授たちの慣れてないオンライン授業を受けながら、散歩してました。

高校生の時によく通っていたカフェまだ閉まってるなーって思ったり、ここもマスク売り切れてるなーって思ったり、18年間住んできた街の初めて見る光景を目に焼き付けるように歩いてましたね。

最近、マスク売り切れてる店なんてまずないし、コロナ禍だからって閉めてるお店も少なくなりましたよね。というよりもなくなったか、。
もうあの非日常には戻らないんだろうなーと少しだけ寂しい気持ちでいます。

だけど、あのコロナ禍から僕の散歩の時間が夜になった気がします。正確には2回目の緊急事態宣言くらいからですが。
散歩の時間を夜に変えた日を今でも覚えてます。
その日の夜、寝ようと思った時にそういえば前の緊急事態宣言の時って本当に誰も外に出てなかったなあ、もうあの光景見れないのかなーって思って外に出てみたら、太陽か月かという違いだけで店もほとんど閉まってる、人もいないあの時を思い出したような気がします。

もうコロナは日常になってきたし、検温とかも慣れてきたし、前までは考えられなかったことも今では当たり前になってきて退屈な気もします。

けど音楽が好きな僕にとって声出しライブが増えてきた今の方が幸せだし、映画館もいっぱいの人が入れるようになった今の方が幸せだし、大学で同期と対面で授業を受けられている今の方が幸せだろうなあ。

もう2度と戻ることのできないあの非日常の日常をいつまでも忘れませんように。
あれはあれでほんの少しだけよかったからね。

と、散歩に行って思いました。
もう寝ます。
おやすみなさい。


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