【詩】未来ボックス
あなたと思い出の品を捨てる時
誰かにそっと背中を押されて
やっと手を離すことが出来た
「捨てて」と言葉を放ちながら
その思い出を離していく
きっと勇気がいったでしょう
地位も名誉もお金も
価値がないね
わかるよ わかる
わかるけど
きっとその時の輝きや
きっとその時の笑顔は
未来にとっておこうよ
ならばほんの少しだけ
夢を見てもいいわね
そうそう
そうこなくっちゃ
だってあなたはここにいて
僕はここにいる
柔らかい手と手を取り合って
僕の髪をそっと撫でる
空っぽになった未来ボックスに
僕とあなたの
夢と希望が入れられた
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