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新明解 語源辞典を読んでみる〜「あ」

何となく、今更ながら日本語って面白っ!となってきており、標記辞書をだらだらと読み始めています。過去に何度か通読した経験があるのですが、今回は多少うんちくを語れるくらいのレベルまで持っていければというのが目的。
蘊蓄おじさんと化してきています。

先ほど(実況)「あ」が終わりましたのでちょっと面白かった項目をピックアップしてみます。中国語を含め、外国語由来のもの、ものの特徴を言い表したもの、オノマトペから来ているもの・・・一筋縄ではいかず、日本語の深さを思い知らされる「あ」でした。

あがり

お茶。主に寿司屋で言う。「上がり花」の下略形。「上がり花」の語源は不明。「茶を挽く」(=芸娼妓に客がなくて暇である意)の「茶」を忌み、客が「あがる」(=登楼する)ようにと縁起を担いだ語という説がある。

確かに、日常だと使わないですけど、お寿司屋さんだとお茶のことを上がりって読んだりしますよね。ちなみに、現在の寿司屋の「上がり」は客が寿司を食べ終わったタイミングで出すことから、終わりの意味ではないかと考えら得ているそう。
こういった、業界である言葉を嫌って別な縁起のいい言葉に言い換えられる例は他にも見られ、あたりめ なんかもそうらしいです。

あたりめ

「するめ」の忌み詞。「する」というのを忌避して用いられる。「する」という語形は、身代を「する」に通ずるとして特に商屋などでは縁起を担ぎ、「当たる」と言い換えることがあった。「すりばち」を「あたりばち」と言い換えるのも同様である。

こう言った縁起担ぎの文化ってあんまり馴染みがないように思えてしまいますが、こうやって普段使っている言葉にも歴史が残っていたり、例えば結婚式のご祝儀で「割り切れない」お札の数にするなど、意識的・無意識的に現代の生活にも取り入れられているような気がします。ご祝儀なりお賽銭も電子マネーに、という声もあるみたいですし、いつまで現金文化が残るのかは予想できませんが、個人的にはこう言った遊び心も残ると文化的に豊かだなと思ったりします。

赤ん坊

体が赤みを帯びているのでいう。

そのまんま!w

味がよいから「あじ」と読んだと言う説が多い。

お前もか!

圧巻
中国の科挙で、最優等の「巻(答案)」を一番上に載せ、他の答案を「圧」する形にして天子の擾乱を仰いだという故事から出たごと言われ・・・(略)

破天荒とか推敲と言った言葉も科挙に関係しているみたいです。饅頭の由来は三国志の故事だったり、中国由来のものも結構ありそうですね。

穴子

夜行性で、昼は海湾の泥中や岩穴に潜んでいるところからの称であろう

穴子さん、あなたもそのまんま系でいらしたのね・・

阿呆

(語源不明)秦の始皇帝が巨大な宮殿「阿房宮」を造って遊び耽っていたため、ついに国を滅ぼした孤児から出たとする説〜(中略)

科挙、三国志、秦(確定ではありませんが)、やっぱり日本はお隣中国の影響を多分に受けてますね。

アホウドリ

大形で地上での動作が鈍く、また人を恐れないので、容易に捕獲されるところからの命名とされる。

酷い・・・

慌ただしい

「泡立つ」と言う状態は次々に泡が立って目まぐるしい状態になるが、その様子を形容詞で表したものがこの語と考えられる。

特に語源なんぞ意識せずに使ってましたが、まさか泡から来てるとは・・

面白いですね。

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