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学ぶ理由

先日、博士号(工学)の学位授与式がありました。
楽しい〜大変の比率でいうと、圧倒的に「大変」が勝る3年間でしたが、家族を含め周りの方々の温かい支えもあり、なんとか学位取得に漕ぎ着けました。
感謝の気持ちがじわじわと湧いてきているとともに、達成感も感じている今日この頃です。

今回、一緒に修了を迎えた人は圧倒的に年下が多いのですが、数名、自分(30代後半)より年上の方もおりました。
最高齢は何歳だと思います?


なんと、66歳。
その方は6年かけて、学位を取得されたのだとか。
親の介護等でなかなか研究に専念できない時期もあり、6年という時間はかかったものの、それでもやり遂げた姿に自分は感動すら覚えました、
若ければ、就職の選択肢や将来の自分の市場価値を高めるため、と大学に通う理由も想像できるところですが、(失礼ですが)その年齢になると、そういったある意味俗世間的なモチベーションじゃないはずですよね。
で、なぜ大学に入ろうと思ったのですか?と伺ったら、「自分がこれまで取り組んできたことを、論文という形で世に残したかったから」だそう。
学費もかかる、発表の準備も大変、外部に論文も投稿しないと卒業できない。
側から見れば、そんなデメリットしかない環境に飛び込み、そしてやり遂げる姿を見、自分はまだまだだなぁと感じます。
と同時に、何年やっても、60歳を過ぎてもゴールに辿り着くことのない、学問という世界の広さに畏敬の念も持ったり・・・

皆さんの学ぶ理由はなんでしょうか?
もうすぐ新年度。
ちょっと立ち止まって考えてみると、日々の勉強への向き合い方も変わるかもしれません。

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