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成功するから幸福になれるわけではなく、幸福だから成功できるのだという事実

タイトルが結論。
大部分の人は??!!って感じですよね。
自分も本書を読んでいて、途中まで理解できませんでした。

①努力をし
②成功を掴み
③幸せになれる

恐らく、ほとんどの人は言語化しないまでもそういう流れが頭の中にあり、成功なり達成感を味わうために、仕事や勉学に励んでいるのではないかと。
でも、鶏と卵、じゃないですが科学はその順序が誤っていることを示してくれています。

例えば、修道院の日記の分析。
今でいうテキストマイニングのような選別をすると、幸せな人が成功したり長生きする比率が有意に大きいそう。
また、ネガティブ・ポジティブ両方の状態を想定すると、ネガティブの時は選択肢を狭め、ポジティブな時は選択肢を拡散させやすくなる特徴があるのだとか。これは、人間にインプットされた本能のようなもので、生命の危機などでネガティブな状況の時(サーベルタイガーに遭遇、時)には逃走・闘争反応というらしいですが、シンプルに逃げるか闘うかを瞬時に判断しないといけませんね。数多くの選択肢から一つを選ぶ、なんて悠長なことをしてたら生存できないわけです。
なので、ネガティブな状況下では認知能力が極めて限定的になるそう。

今の時代は頭脳労働がメインなってきているので、アイディアなり考えは多様な方が良い。となるとポジティブであることを心がけるべき、というのが本書の主張になります。で、それを達成するための方法論が7項目に分けて紹介されています。

にしても、自分はこれまで努力で成功を勝ち取ることが幸せになる道と考えがちな人間で、真面目に頑張らねばと自分に不要なプレッシャーをかけることも多々でしたので、本書はある種のパラダイムシフトを生じさせてくれる1冊でした。

有名企業で昼寝や瞑想ができる環境にあったり、ゲーム機が置いてあったり。
そういうことが、ただのアピールではなく、トータルとして見ると

社員の幸福度の向上につながり
結果、生産性が高くなり
より会社が成長する

ということになり、もしわかってやっているなら「強かな戦略やな〜」と思ってしまいます。

上述の通り、本書では幸福感向上のための具体的な行動も示してくれています。
自分が早速取り入れたいと思ったのは、次の3つ

①瞑想:5分間でもOK
②毎日の感謝日記
③20秒ルールによる悪習慣の断および良い習慣の取り入れ

にしても、著者の具体例の引き方が非常に上手だなと、本筋とは関係のないところでも感心させられる1冊でした。

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