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(漫画)ショーハショーテン

どんぐりfmと言う極めてゆるゆるなpodcastのヘビーリスナーな私。
番組内でおすすめされていたので早速購入、読んでみました。
にしても、narumiさんもナツメグさんも選球眼は素晴らしい。
narumiさんがお薦めしていたセトウツミもかなりハマりました。

この絵のタッチと小畑健さんという名前。
どこかでみたり聞いたりしたことがある人も多いのでは?
漫画家・イラストレーターさんなのですが、DEATH NOTE、バクマン。、ヒカルの碁といった超有名作品を世に送り出しています。

高校生二人組がお笑いで日本一を目指すと言うシンプルなストーリー。
構造としてはバクマン。と類似している部分があり、漫画がお笑いに置き換わったようなものをイメージしてもらえると良いかと思います。
バクマン。からも高校生が漫画にかける熱量がビンビンと伝わってきましたが、本作も負けてはいません。

主人公の四十万畦道は、中学2年生の時に好意を寄せてた女の子に「面白いこと言ってよ」と言うリクエストに答えられなかったことを胸の内にしこりとして持ち続けており、ラジオやテレビの大喜利に投稿して日々、お笑いの実力を磨いている高校一年生。実力はあるものの、極度の緊張しいと言うのが弱点。
一方、相方は東方太陽。彼は、絶対笑わせられないと思っていた人を一言のツッコミで大爆笑させるお笑いの凄さに取り憑かれ、友人と共にコンビを組んでいたがその友人が病死、相方不在という境遇でした。彼は、子役をやっていたこともあり、表現力なり度胸はありますが、ネタを書いたりといった作業ができない。
そんな二人が偶然出会い、地元の高校生のお笑い大会に出場というところまでが第1巻のストーリー。

バクマン。も同じですが、(自分も素人ですが)お笑いの理論というものを分析されて描かれているのが興味深いところです。
”笑い”には射程距離があり、その調整を誤ると大失敗につながる危険があることにも触れられています。
例えばですが、自分達の知っている人をネタにして笑いをとることを想定すると、そのネタの対象となる人を観客が知っていないと面白くない。いわゆる、身内トークというやつですね。
自分達は何気なくお笑い番組を見て、面白い・つまらないという評価を下していますが、考えると自分達を含め、世間一般の多くの層に刺さるネタを考え、笑いをとるという行為は非常に難易度が高いことは容易に想像できます。
(自分の子供と自分と自分の親が同じ番組を見ていた場合、全員が同じタイミングで笑うってなかなか無いですもんね。)

今後、どういった困難が設定され、四十万・東片の2人はどう言った戦略と頑張りでそれを乗り越えていくのか。非常に楽しみです。
次回作にも期待!


ドングリfmで、「いつまでもベストな漫画がスラムダンクではいたくない」というような発言があって、思わず唸ってしまいました。
確かに古い時代にも名作はたくさんあって、ランキングをつければ一番になるのかもしれません。でも面白いものが次々と発表され、しかも色々な媒体で低価格で楽しむことができる現在の環境下において、いつまでも「昔の作品は良かった!」というおじさんにはなりたくないなと思う今日この頃です。
チャップリンの「最高傑作は次回作」の発言も見習いたいところですね。
日々精進、日々成長。

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