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公募通過を左右する「あらすじ」

小説を書き上げ、いざ公募に出すために「あらすじ」を書き始めると上手く書けずに困ったことはありませんか?
たとえ「あらすじ」が下手でも小説が面白ければ公募を突破できるさ、と思うかもしれませんが、「あらすじ」の出来がとても大事だというお話をしたいと思います。


約9割の作品は1次審査で落とされる

公募の1次審査を通過する作品は、1割前後。つまり下読みさんは、9割の面白くない作品を読まなければなりません。

私自身、添削のお仕事をするまで気づかなかったのですが、実はアマチュアの小説を読むのは非常に困難です。
本人は「傑作ができた!!」と思っているので、まさかそんなふうに読まれているとは思わないでしょうが、何が言いたいのかよくわからないというのが大半です。
だから「あらすじ」が道しるべとなり、その印象が作品に影響します。

つまり「あらすじ」がよくわからなかったら、「どうせ小説も面白くないだろう」という先入観を持たれてしまうリスクがあるということです。

公募の1次審査は落とすのが目的

下読みさんは、安いギャラで莫大な量の作品を読まなければなりません。ある文学賞の下読みさんのギャラは、原稿用紙100枚分で500円です。いやいや、それならほかでバイトした方がマシって思いますよね。
私自身、サークルの方の100枚の原稿を読むのに7時間かかったことがあります。これが下読みのお仕事だったら、割に合わないので途中で止めたかもしれません。

小説は最初の2〜3ページを読めば、その人の技量がわかってしまいます。

だから下読みの段階では、最初の2〜3ページを読んだだけで落とされてしまう可能性もあるということです。
あなたが遊びにも行かず莫大な時間を費やして書いた小説なのに、面白いところにたどり着く前に落とされるか、飛ばし読みされてしまうということです。
なぜなら、下読みさんたちは、落とすことを前提に読むからです。

公募では新しい発想が求められる

出版社が主催する大きな公募では、普通の人では思いつかない「新しい発想」が求められています。

だから「あらすじ」を読んだとき「代わり映えしないし、面白くないな」と思われたら、期待値ゼロ。しかも、何が書いてあるのかよくわからない文章だったら、悪い印象を持ったまま小説を読み始めることとなります。
逆に「あらすじ」で面白そうだなと思わせることが出来たら、もっと先まで読んでもらえる可能性が高いということです。

「あらすじ」を読めば作者の理解度がわかる

きちんとした「あらすじ」を書く利点は、それだけではありません。
面白いことに「あらすじ」を読めば、作者がどこまで自分の作品を掘り下げ、理解できているのかがわかってしまいます。

嘘でしょ!?と思われるかもしれませんが、Zoom添削で指摘すると、必ず「あっ、そこまで考えていませんでした」と百発百中で当たります。破綻している部分も見抜けます。

良い「あらすじ」を書くことができれば、作者自身も自分が書きたいものをしっかりととらえることができ、作品の質も上がるということなのです。

テキストに載っている「あらすじの書き方」

私のテキストには、どのように「あらすじ」を書けばいいのか、どんなふうに書いたら良くないのかが詳しく載っています。
「あらすじの書き方が載っているテキストは珍しい」というお話は何度も伺ったことがあるので、この機会にぜひお求めください。


テキスト1冊 3,000円(税・送料込)です。
「公募ガイド」の「超初心者向け小説講座」でも使用しているテキストに10年以上の講師経験から得たことを3度加筆した内容となっており、(最終加筆2023年)
具体的な例がいっぱい載っています。項目は6つですが、知っておくべきことだけでなく、ダメな例も載っています。

・どのようにキャラクターを作り上げていけば良いのか?
・登場人物の履歴書例
・初心者にありがちなダメなキャラクター設定とは
・知っておきたい構成の立て方
・構成表例
・クライマックスの作り方
・あらすじの書き方とダメな具体例
・人称と視点
・タイトルの付け方
・知っておきたい文章の書き方の決まり
・著作権について


また、Zoom を使った添削も承っており、10:00〜20:00の間の90分間、平日でも土日祝日でも、ご都合の良いお日にちをお選びいただけます。


テキストのご購入、添削のご相談は、 junko.k.aaa@gmail.com
またはTwitter「黒田順子・小説講座」@kuroda_jun_ko のダイレクトメッセージにご連絡下さい。


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お読みいただきありがとうございました!!






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