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『本当に家を買っても大丈夫か?と思ったら読む 住宅購入の思考法』

「住宅購入は十人十色で異なり、そのなかで最適解を出すには画一的なノウハウを出すだけではなく、そもそもの考え方・思考法が必要だ」と述べている本があります。


本日紹介するのは、2012年に株式会社リクルートに新卒入社し、住宅領域(SUUMO)の広告営業や商品企画に携わった後、マッキンゼー・アンド・カンパニーでの経営コンサルティング経験を経て、2019年に株式会社TERASSを創業、現在は同社代表取締役社長として、「いい不動産取引はいいエージェントから」をミッションに、仲介領域のDXを通して不動産の売買体験を向上する事業を展開している江口亮介さんが書いた、こちらの書籍です。


江口亮介『本当に家を買っても大丈夫か?と思ったら読む 住宅購入の思考法』(ダイヤモンド社)


この本は、不動産・住宅に関してロジカルに考える力、すなわち「不動産リテラシー」があれば、人それぞれで正解が異なる住宅取引においても、間違いのない選択が取れるようになるための本です。

不動産リテラシーとは、「情報を適切に理解、解釈して活用すること」であり、本書で伝えているのは、ポータルサイトや動画サイトで学べる知識や技術ではなく、「住宅購入の思考法」です。


本書は以下の7部構成から成っています。


1.家を買うのは意外とスムーズに進む?

2.伝説の不動産エージェントとの出会い

3.住宅購入のバランスシートで見えてくる現実

4.家族だからこそ、家のことでは意見が割れる

5.究極の問いは、どうして家がほしいのか

6.理想の家を見つける4つのステップ

7.家を買うのはゴールじゃない


この本の冒頭で著者は、「私は、住宅購入においては、居住性(気持ちよく住めるか)と資産性(将来価値を保てるか)の2つを調整するレバーがあると思っています。」と述べています。


本書の前半では、「家を買うのは意外とスムーズに進む?」および「伝説の不動産エージェントとの出会い」について以下のポイントを説明しています。

◆ 住宅購入には居住性と資産性において、その家族なりのバランスを取ることが重要

◆ 家の購入を検討するタイミングは、これからの人生についてよく考える好機

◆ 家の購入は賃貸の延長線上ではなく、オーナーとしての自覚(覚悟)を持つこと

◆ 住宅購入は事業計画と同じで、意思決定者として責任とリスクのコントロールが重要

◆ 家を買うべき人:➀好条件でローンが組める、②資産性の高い物件、③5年以上住む



この本の中盤では、「住宅購入のバランスシートで見えてくる現実」「家族だからこそ、家のことでは意見が割れる」および「究極の問いは、どうして家がほしいのか」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 住宅購入のバランスシート:➀現在の家計収支、②自分の資産を可視化、③家を買った後のバランスシート

◆ 自分の価値観と家族の価値観の擦り合わせ

◆「待つことのコスト」は値下がり期待より大きい

◆ どうして家がほしいのか = どんな未来を描いていきたいか

◆ 夫婦で同じものを見て、住宅購入のコンセプトが明確か


本書の後半では、「理想の家を見つける4つのステップ」および「家を買うのはゴールじゃない」ついて説明しています。主なポイントは以下の通り。

◆ 住宅購入4ステップ:➀住む年数と購入コンセプト、②資金計画、③条件整理・内覧物件の選定、④物件見学

◆ 資産性を見極める3ポイント:➀将来売りにくい物件か、②経年劣化を考慮、③統計をチェック

◆ 不動産業者を見極める2ポイント:➀知識・経験値があるか、②顧客本位か、③

◆ 資産性のある物件:➀立地、②専有部、③共用部

◆ 家を買うのはゴールではなくスタート


この本の締めくくりとして著者は、「住宅とは決してライフスタイルの大きな変化のときにだけ考えるものではありません。常に社会や経済の変化を感じながら、自分にとって最適な住宅の選択肢を選び続けてほしい」と述べています。


あなたも本書を読んで、「住宅購入の思考法」を身につけ、自分にとっての「最適解」を出して、幸せな人生を実現していきませんか。


ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

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では、今日もハッピーな1日を!【3424日目】

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