見出し画像

2023/2/23-24 熱海に泊まって雪の玄岳(くろたけ)に登ってきた

どういうわけだか何週間も前に旅の予定を立てることができない。いつも直前に決めて行く。
予定を立てられない理由のひとつに、仕事が建築設計監理なので、土曜日に検査が入ったりするから。現場は天気に左右されてしまうからしょうがない。
今回の3連休は何もなさそうなので近場の熱海に泊まって翌日、玄岳という低山(798m)に登ることにした。

コースの詳細はヤマレコへ

新幹線で東京駅から熱海駅へ向かう。
向かうエスカレーターに乗ってると踊り場に小さな扉があった。なんかの点検口かなと思ってたら清掃員の方々がわらわら出てきた。なんか秘密の扉を知ってしまったみたいで嬉しくなった。

ほんとうにわらわらでてきた。いったい何人この中にいるんだろう
キオスクで前の人が買ってたワインが美味しそうだったので買った。小さなカップでちびちび飲むワインは楽しかった。

熱海へつく。東京から熱海はたったの40分。だけど旅気分を味わいたくてお酒やおつまみを買って余らせてしまう。ワインの小さいボトル2本で足りるかななんて買ってる時は思っていたのだ。いたしかたない。それも旅なのだ。部屋で飲めばよい。

ホテルは「KKRホテル熱海」という全室オーシャンビューを売りにしているなんか怪しいKKR団みたいな名前のところにした。全然怪しくなかった。


「ところにした」と行っても前日に楽天トラベルで検索するので選択肢が非常に少ない。それでも今回は3宿空いていただけでも御の字。ここに決めた理由は夜がバイキングじゃないから。
夜はゆっくり飲みながら食事したいので、バイキングだと忙しいんだよね。

最上階にあるお風呂はお湯が最高に良かった。なぜか露天風呂と内風呂とお湯の種類が違ってて露天風呂のほうが良かったけど、露天風呂に屋根がなく雨の中長い時間入ることができなかった。

部屋はオーソドックスな小綺麗なビジネスホテルといった趣き
部屋からは去年泊まった「ホテルニューアカオ」が見えた
レトロゲームコーナーも健在。ベロアの椅子も完璧だ。
夕食は和食会席コース。中華も選べる。

翌朝。関東はここ数日ずっと雨予報だったけど、2月24日の土曜日だけ晴れマークだった。期待できる朝焼けが部屋から見えた。

建築の設計をやっていて思うけど、建物の価値なんて8割はロケーションで決まってしまう。あとの2割でそのロケーションを十分堪能できるよう、邪魔しないよう調整してあげればよいのだ。

期待通り良い天気の中、朝食はバイキングだった。朝食も和食派。ふだんは食べない。バイキングの中にしらすがあったのが嬉しかった。熱海っぽさを堪能した。

和食の朝食といっしょに全然牛乳飲めちゃう派です

腹ごしらえをおえ、トレランザックのみ持って出発。その他の荷物はフロントで預かってもらった。KKRホテル熱海は日帰り入浴もやってるので帰ってきたら入る理想的な流れだ。

ホテルの前のバス停からバスに乗って登山口へ向かう。登山する時、ローカルバスに乗って街を眺める移動時間は結構好きだ。電車とはまた違う旅感が味わえる。

ホテル前から登山口までは30分程度。距離にして5km弱。

登山口はまわりに何も無い。飲み物や行動食、トイレは事前に用意しておこう。
少しの時間道路を歩く。山を見上げると木に雪が付いてるじゃないか。昨日の雨は山の方では雪だったのか。熱海だからとたかをくくってアイゼンは持ってこなかった。少しでも凍結してる箇所があれば引き返そうと思い進んだ。標高をあげるにつれ、雪や氷が想像以上だった。

雪と桜を同時に見れるのも熱海のおもしろいところ。熱海桜はもう散り始めている。
山から海が見えるとテンションがあがる
氷をまとっていて海ぶどうみたいだった

進んでいけば行くほど笹が高く、背丈ほどになってくる。そこをかき分けながら進むのだけど、その笹がすべて氷に包まれていて、氷でできた笹が体や足にバシバシと攻撃をしかけてくる。シューズだってトレランシューズだから防水じゃないし、下半身は短パンにタイツ。足の指はしびれてきて何度も氷にぶつかる膝もジンジンとしびれてくる。天気が良いからと雨具の下も持ってこなかったことが悔やまれる。こんな低山でまさか凍傷にはならんよな、と思いつつも路面は凍ってないのでそのまま山頂へ進んだ。

この子らがざくざく全身に刺さる。かき分ける手もかじかんできた。

無事山頂に到着。氷をかきわけていくのでカメラが濡れないようふところに入れていたらレンズが曇っていた。登山口から1時間20分程度。眺望は最高だった。このまま北側に降りて「氷ヶ池」というところに行こうと予定していたのだけど、雪と笹に覆われていて道すらわからないので断念してそのまま引き返した。

雪ですべらないように慎重におりつつ、林道までおりてきたら11時36分のバスにギリギリ間に合いそうなので若干走ってバス停へ向かった。

山頂の雪景色がうそのような青空と緑

無事下山できてよかった。いくら低山だからいくら温かい場所だからとやっぱり2月の山は舐めてはいけない。次回からこの季節はちゃんと冬山装備を持っていこうと反省した。

バスで全然怪しくないKKRホテルに戻り、荷物を受け取る。靴がびしょびしょだったのでフロントの方に古新聞紙をお願いし、お風呂に入っている間、新聞紙を靴の中に突っ込んでおく。そうすれば早く乾く。伊東家の食卓的なライフハックだ。

お昼ご飯は街へ出て済ますことにしたが、どのお店も行列で全然入れなかった。調べてみたら今日は熱海花火の日だった。だからか人が多く訪れていた。

熱海っぽくない喫茶店のような洋食店はすぐに入れた。たぶんみんな熱海に来てまでピザは食べたくないのだ。期待してなかったけど、しらすと桜えびのピザがあって熱海っぽかったのでそれをビールとともに頂いた。満足。

熱海っぽいお店どころか中華もどこも入れなかった
静岡麦酒。少しだけ酸味のあるビールだった
生地はクリスピーなやつ。しらすと桜えびのハーフ&ハーフ。ごちそうさまでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?